夢のスタート

「定年になったら、トールペインとの講師をやる。」

 

40歳の時、図工の先生の先輩がそう言ったのを聞き、そうだ、定年後も人生は続くぞ。とはたと気がついた私。

そこから私も、定年が来たら自宅で年金もらいながら、トールの先生をやろう。と考えた。

 

仕事の合間に教室をされている方もいたけど、学校の先生は副業禁止。でも60が初めてでは遅すぎる。

権威も経験もないおばあちゃんのところに誰が来てくれる?

そう考え、資格をとりとコンクールなどでの実績を残しておこうと計画を始めた。

 

でも、トールペイントは専業主婦向きの講座ばかりで、土日に教室をやっているところがなかなか見つからない。

見つけたら、あとちょっとで資格が取れるというところで先生が辞めてしまった。

素敵なセミナーがあって参加したくても、なかなか好きな時に年休を取るのが難しい仕事。

やる気とは裏はらに、教室難民状態

 

そんな時トールの雑誌にもたびたび出てくる人気作家さんが通信教育をされるという情報を得た。

その時は、金額よりも学べる喜びで飛びついた!

今のように動画もない時代だったが、 しっかり添削してくれ、少しでもまずいところがあると最初からやり直し。

またやり直し部分を消すと言う勉強もあった。それまで楽しいばかりのトールだったが、この厳しさに、初めて苦しいなと言う思いも味わった。

 

しかも、まあまあブラックなお仕事につきながら1月に二作品を出すというのも結構大変で、何度も挫けそうになった。

が、そんな時、(zoomもない時代だったので、)スタッフの方から電話がかかってきて励ましてもらった。

そんなこんなで、なんとか修了しただけではなく、上級講師のコースにも進み資格を取ることができた。😭

 

そんな時、ペイントクラフトという雑誌のコンクールでヴォーグ学園賞をいただいた。

しかもオリジナル作品の部で。

そう、厳しかったけど、ただそのままを描くだけじゃなくて考えさせる項目もあって、オリジナルを描く力も自然と身についていた〜。

 

学ぶって、学べるって幾つになっても大切だよね。