《 ありがとうが言えなかった私… 》

あれは中学一年生の時のことでした。

給食が休みで
弁当持参の日。

うっかり母に伝え忘れていたので、弁当を持たずに学校へ行きました。

想像できないほど忙しい時代にあった母に、
『後で届けてね!』と言い残して、5キロ先の学校へ登校しました。

昼の時間が気になっていた私。
ドキドキだった私。

とうとう来たょ…
昼の時間が(・_・;

弁当が届かなくて…

弁当を開くみんなの場に
居られなくなった私は
教室を出て
学校の門に佇んでいた。

母が忙しいのは解っていた。だから、運が良ければ届くはず…。

モンペと日本タオルを頭に巻いた姿で、走って現れる姿を想像して待っていた。

届かなかった…/ _ ;

教室のみんなへの
恥ずかしさやら何やら…
そんな複雑な気持ちのまま、トボトボと教室に戻った私でした…。

私が弁当を待っている間に。。

みんなからのおすそ分けが。
ご飯とおかずが山盛りに、私の机の上に置いてあったのです。

先生が、
『みんなからだよ。ありがとうを言って食べなさい!』
と言ってくださったのにも関わらず…

引っ込み思案で恥ずかしがり屋で、学校では殆ど喋らない私のことです。

たまらなく何とも言えない恥ずかしさから、涙で目の前も見えなくなって、お礼の言葉は震えて…
たぶん、みんなには届かなかったはず…

結局は聞こえなかったのだから、ありがとうは言えなかった…ということ。

ありがとうの気持ちもあるけれど、恥ずかしくて惨めだと感じた私のことが、今になっても惨めな姿に感じます。

明るく『わぁ!ありがとうございます♪いっただきま〜〜すっ♪( ´▽`)』と言える少女だったら、どんなに皆さんに対しても失礼でなかったかと…
ただただ申し訳ないです。

未だに忘れられない、たまらない感情です。

愛情をありがとうございました。
ご恩は忘れることはありません。

その事を教訓にして、
子育てに役立てることができました。
心から感謝いたします!

皆さま!
あの時は
本当にありがとうございました。