四国こんぴら歌舞伎大芝居第一部 感想 | ゆみんのブログ

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感想と言っても、

やっぱり私は歌舞伎は素人。

 

娘に『沼津』はいいよ~

って聞いていたけれど、

確かによかったのだけれど、

やはり、歌舞伎通好みかな。

 

幼いとき生き別れた実の息子に、
たまたま巡り合った老父が命を捨てての頼みごと。

偶然に出会った旅人と荷担ぎの老人が、仲良く道連れになった。話のなりゆきから、実は生き別れた父と子と気づく。だが二人は、ある仇討ち騒動の敵同士に、それぞれ深い義理がある身の上だった。雨のそぼ降る千本松原で、老父は敵のゆくえを息子にたずねる…。情愛と義理の板挟み、親子一世の出会いと別れの哀歓を描く、屈指の名作。

 

平助役の鴈治郎も

十兵衛役の幸四郎も

お米役の壱太郎も

安兵衛役の染五郎も

よかった・・・

 

ストーリーが

歌舞伎に多いかたき討ち物で、

しかも、小さい時に分かれた親子であることがわかっても

仇同士の関係。

このストーリーについていけての感動。

なので、

かたき討ち物が苦手な最近の私には少し無理設定だった。

 

夜の場面が多いので

舞台全体が暗い。

小屋全体を雨戸を閉めることで暗くしているらしいが、

ほとんどが夜の場面で、

もう少し、明るい舞台も見たかった。

 

この演目はかなり長かった。

 

で、二つ目の『羽衣』は

短めの舞踊中心の演目だった。

 

 

踊りについてはよくわからない。

でも、よかったと思う。

 

そのことよりも、

染五郎が美しかった。

 

かぶりつきで見られた幸運。

私はやっぱりミーハーだ。

 

ソロで踊る場面は

もう、真正面。

 

雀右衛門が踊っている時も

横でほぼ静止状態の染五郎にくぎ付け。

 

『沼津』の安兵衛とは

全く別物だった。

 

踊りをそれほどわからない私にも楽しめた。

 

そして、ラストの雀右衛門が宙づりは

もう、最高!!!!!

会場も拍手喝采!!

この時ばかりは2階席で

正面に迫ってくる雀右衛門を見たら最高だろうと思った。

 

こんなラストで、

どこの座席で見ても

観客は大満足で会場を後にしたと思う。

歌舞伎通でなくてもだ!

 

それで私が思う事。

『芸』を見て楽しむのが歌舞伎の醍醐味だろう。

だが、年齢を重ねると、

役柄によっては少し違うという感想を持ってしまう。

いくら、踊りや表現が上手くても

絶世の美女を演じるにはもう一つだ。

 

少し太め、年齢を重ねたしわ等は隠せない。

 

染五郎が美しいだけに

そのあたりが気になってしまった。

 

評には

年齢の差を感じさせない二人とあったがだ。

 

染五郎の顔の大きさ、

雀右衛門の三分の二ぐらい。

 

 

やっぱり、

金丸座の歌舞伎は他の劇場とは全く違う満足感がある。

舞台と会場の一体感が半端ない。

 

特に今回は、

花道だけでなく、

借り花道はもちろんの事、

聴衆の間に設けられた通路も歩いて、

間近で役者を感じられるサービス精神が半端なかった。

 

歌舞伎がお好きな方は

ぜひ一度体験を。

 

会場の外で

トンボ玉工房の知人が

お店を出していた。

 

お気に入りの値付けを購入。

歌舞伎ファンのお友達にあげたい。