こんばんは~~

「海辺のカフカ」初日まであと3日。


ちょっと今更ですが、「海辺のカフカ」のチラシ。
ゆみんのおうち
ゆみんのおうち
このチラシ、たくさんいただいていたので

こないだの「鈴木先生」横浜セミナーのときに

回りに並んでた方々に配っちゃいました(笑)


素敵なチラシですよね~~

センターの大島さんの眼差しに吸いこまれる~~~



それから今日は、読売新聞オンライン&朝日新聞デジタル

蜷川幸雄さんのインタビューが掲載されていました~~


長谷川博己さんについては書いてないんですけど

かなり興味深いインタビューなので貼っておきますね~~


YOMIURI ONLINE:村上文学の迷宮に挑む


蜷川さん演出「海辺のカフカ」

3時間を超えるという「海辺のカフカ」の舞台について語る蜷川さん(彩の国さいたま芸術劇場で)

 

村上春樹さんのベストセラー小説「海辺のカフカ」が、蜷川幸雄さんの演出で5月3日から彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市中央区)で上演される。日本人が村上作品を舞台で演出するのは初めて。演劇ファンのみならず、多くの注目を浴びる蜷川さんに舞台構想などを聞いた。(野口恵里花)

 

――村上作品は30年以上の愛読者と聞く。

 

「新刊が出るとすぐ買いにいく。小説の敷居は低いのに、迷宮のようにどんどん観念的な世界に入っていく。読めば読むほど疑問が出てきて、いろいろな秘密を発見するみたい。それが楽しい」

 

――舞台化の難しさは。

 

「小説は読者が自分でイメージを作れるが、舞台では(登場人物などが)目の前に現れてしまう。猫やカーネル・サンダース(ファストフード店の人形)がしゃべるのを、どう抵抗なく受け入れてもらうか。キャストも小説の読者が見ると違うとか、いいとか、いろいろな感想を持つ。小説の豊かな隠喩をどう表現していくか、有名な作品をやる大変さもあるだろう」

 

――主役に舞台初挑戦の柳楽優弥さんを起用した。

 

「柳楽君がカンヌの最優秀男優賞を受賞したのが14歳の時。それから大変だったと思う。小説で言えば、カフカ少年が砂嵐の世界を旅するというような意味があるけど、柳楽君が経験してきた困難と重なる所がたくさんあると感じた。繊細で、頑固そうだし。いいよね」

 

――舞台での工夫や見所を聞かせてほしい。

 

「部屋やトラック、あらゆるものが入った巨大で透明なボックスが舞台上で常に動く。僕が村上さんの文体や作品から受けたイメージを表現している。ちょっと遠く感じたり、ひんやりしていたりする。ニューヨークの博物館で、古代からの自然が再現されたミニチュアを、ガラス越しに見た時の不思議な感覚。芝居に使いたいと思っていた。


 舞台は5月20日まで。チケットの問い合わせはホリプロチケットセンター

2012年4月30日 読売新聞)



セカイのムラカミに、セカイのニナガワが挑む。

村上春樹のベストセラー小説を原作にした舞台「海辺のカフカ」(ホリプロ企画制作)が5月3日から、さいたま市の彩の国さいたま芸術劇場で上演される。演出の蜷川幸雄は「村上作品のイメージに追いつけるよう、演劇的想像力を総動員する」と話す。

 

長編『海辺のカフカ』は2002年刊行。英訳が出た05年にはニューヨーク・タイムズの「年間ベストブック10冊」に選ばれるなど、海外でも評価が高い。15歳の誕生日に家出したカフカ少年と、猫と会話できるナカタ老人の冒険を並行して描く。やがて2人の物語はシンクロしてゆく。

 

蜷川は「この小説は、迷宮のように筋が錯綜(さくそう)し、多義的であり、時系列も飛んでゆく。整理してしまうと物語の面白さが消える。そこで、森、人物、バス、トラックといった全てのキーワードを歪曲(わいきょく)した形で最初に出してしまおうと思う」と演出の狙いを語る

 

脚本は、08年に米シカゴで初演された舞台「海辺のカフカ」(フランク・ギャラティ脚本・演出)を邦訳したもの。いわば逆輸入で、平塚隼介の訳は村上らしい文体になっている。

 

「戯曲にするのは難しいし、村上さんの許可も出ないと思っていたが、ギャラティ版を読んだら上手に構成してあるので上演を打診し、許可を得た」という。

 

二つの物語、現実と幻想が重なる小説だけに、舞台美術(中越司)も工夫する。「生々しく描かず、あらゆるものを透明なボックスに入れ、フィルターを通して提示する。それを動かして、時間や場所を交錯させる。村上さんの文体の透明感も醸しだせると思う

 

どれだけ演劇的特徴を生かせるか、巨大な試験を受けているようだとも話す。「培ったありとあらゆる手法を使って、文学と拮抗(きっこう)したい」(小山内伸)

 

◆20日まで。柳楽優弥、田中裕子、木場勝己らが出演。9800円、7千円。大阪でも上演。



原作を読んで、

どんな演出にするのか?どんな舞台装置になるのか?

私には想像もつかなかったんですけど、

>部屋やトラック、あらゆるものが入った巨大で透明なボックスが舞台上で常に動く

>生々しく描かず、あらゆるものを透明なボックスに入れ、フィルターを通して提示する。それを動かして、時間や場所を交錯させる

>整理してしまうと物語の面白さが消える。そこで、森、人物、バス、トラックといった全てのキーワードを歪曲(わいきょく)した形で最初に出してしまおうと思う

これを読んで、私の脳内には

「こんなカンジかな~っ?」って舞台が浮かんでます~~

だけどきっと、すごくいい意味で想像を裏切って

想像をはるかに超えた舞台を魅せてくださるんでしょうね~♪


ほんとにほんとに楽しみです!!



5月3日、「海辺のカフカ」さいたま公演初日
5月7日、「ダ・ヴィンチ6月号」発売
5月13日、「朝日新聞デジタル・アイタイキモチ」掲載予定←NEW
5月18日、「漫画アクション・鈴木先生外典」
5月20日、「海辺のカフカ」さいたま公演千秋楽
6月21日、「海辺のカフカ」大阪公演初日
6月24日、「海辺のカフカ」大阪公演千秋楽
7月11日、「運命の人」DVD発売日
7月13日、「聖なる怪物たち」DVD発売日