こんばんは、医療従事者のための心理カウンセラーの

春風ゆみです。

 

先日

作家のいしいしんじさんのお話を

聞く機会がありました。

 

いしいしんじさんは、

その著作が中学受験に使われたことが

あったそうです。

受験の後に問題が送られてきて

自分の著作で使われたところを

回答すると全問不正解だったそうです。

 

作者の気持ちを次の中から選びなさい

という問題で、

どれも正解だと思ったそうです。

 

人の気持ちは1つではないから、

腹が立ちながらも、嬉しかったり、

いろいろな気持ちがその時に

現れるので、

どれも正解であるような気がした

と言われていました。

 

現代の国語のテストや入試では

この種のテストが多いような気がします。

 

人の気持ちなんて、

本当はわからないのだから

答えはないのです。

 

教育の中で

人の気持ちについて

決まった答えがあるような

錯覚を起すような刷り込みがされており

それが、人それぞれのフィルターを作っています

 

 

私たちは毎日の生活の中で

自分のフィルターを通して物事を見ているので、

自分でジャッジして、勝手に傷ついて

落ち込んだり、喜んだりしています。

 

誰かにメールやラインをして

すぐに返事がなかったら

「何か怒っているのかな?」とか、

「私が何か怒らせたかな?」と

自分の思い込みで想像を膨らませ、

悪い方に、悪い方に考えます。

 

たまにはいい方に考える人もいますが

私たちの思考のしくみは

危機回避をするために

悪い場合を考えるようにできているのです。

 

でもフィルターがない

ありのままで物事を見るようになると

ただ返信が遅れているだけと考え、

いいも、悪いも考えません。

 

そして

用事があり、

メールを送った時点で自分の中で

その件は終了してしまっているのです。

 

もともと

元気かな?どうしているかな?という理由で

メールやラインをおくることすら少なくなります。

 

どうしているかな?と心配しているのは

自分が心配してほしい

かまってほしという思いが投影されていることが

多いのです。

 

そのような思いがない人は

メールやラインを送るのも

目的が明確であり

その目的以外で送ることが

少ないのです。

 

もし自分がメールやラインの

返事が来ないことを心配している場合は、

「人の気持ちはわからないもの」と言って、

深呼吸してみてください。

 

そして返事が来ないことを心配している

自分の中には

どんな気持ちが隠れているのか?と

感じてみることです。

 

それが自分を観察することであり

自分をみつめることです。

 

 

 

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