こんばんは、ホリスティック心理カウンセラーの
春風ゆみです。

今日は、本の紹介です。
心理カウンセラーになる勉強を重ねていく中で
とても勉強になった本です。

 

毒親という言葉さえない時代に

この作品を書かれた山岸涼子さんの

心理描写がとても勉強になりました。


 

本の裏面に書いてある要約です。
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厳格な父と貞淑な母に育てられた岡村響子。
父の言うがままに「良い子」になろうとするうちに、
過剰なまでに他者の目を気にし、
失敗を極度に恐れる自主性のない大人になる。
「毒親」という言葉がない時代に表題作を含む
全5編に、特別インタビューを収録した、
少女漫画史に残る革命的トラウマ漫画集

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響子の父親は、昔の日本の社会にはあたり前にいた
亭主関白で、家族の中では自分が一番えらいという父親。

響子は子供の時から、そんな父親の価値観を押しつけられて、
それが当たり前として大きくなったのです。

母親も父親に従うことが当たり前の人。
父親が、響子を叱ることがあったとき、父親の肩を持つ人。

そんな家庭で育ち、響子は父親に気に入られようと
努力するけれども、ことごとく裏目に出るのです。

そして裏目に出て失敗をすることを、さらにいけないことと
と自分で自分にダメ出しをしていくのです。

そんな家庭で育つと、子供はとても生きにくさを感じるのです。

そして響子は、「失敗してはいけない」という呪文に
からめとられて生きていくようにもなるのです。


「失敗してはいけない」と強く思うことは、それを強化します。
ますます失敗の波にのまれてしまうのです。

そもそも伸びやかに育った人は、
「失敗をしてはいけない」とは思っていません。

人は失敗を繰り返しながら勉強をし、
人として成長していくのです。
 

またエジソンは「失敗はない」
「失敗ではなく、それができないという発見をした成功」

と言っています。

この漫画を読んでいると、
人の人格ができるまでには、

その家庭で育った20年の影響がわかります。

因果応報といいますが、そうなるためには
そうなる理由があるのです。

そして

人格形成には、長い時間がかかるのです。

家庭の中で起こることは、
小さい頃からの当たり前なので、

自分が苦しい状況の中にいるのに、
 

「家庭では子供は苦しくて当たり前」

と思っている人もいるのです。
 

心理学を学んだ私は、
このような人には、
カウンセリングを受けるという
選択肢もあるのがわかります。


けれども世の中にはまだまだ
カウンセリングが浸透しているとは言えません。

響子のように、
周りから見たらしんどい生き方をしている人でも、
カウンセリングを受けるという選択ができない場合が
多いのです。

毒親からは離れてもいいのです。
嫌な人間関係は手放してもいいのです。
それは親であってもです。

何も知らない周りの人は
「親だから我慢しなさい」と言うかもしれません。
けれども大丈夫です。



この漫画を読んでそんなことを考えました。

この漫画は5つのストーリーからできています。
中島らもさんらの解説がついています。
どれも人間の心理描写が描かれた作品です。
是非読んでみてください。

 

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