分子整合栄養医学を取り入れているクリニックでの
血液検査の結果から、
とにかく「栄養素不足」と言われました。
管理栄養士の私からすれば、本当に穴があったら入りたいぐらいの結果です。
(もちろん、栄養指導してくださっている管理栄養士さんには、私も管理栄養士だということは言えませんでした)
これらの値は、家で何もしたくないぐらい、やる気も出なければ、パワーも出ない。
良いボディ、エンジンなのに、与えられるガソリンがカスッカスで粗悪品なので、パワーが出ずにいる。
ゴロゴロするのは当たり前。
スポーツカーの車なのに、栄養素が足りないから動けないだけ。
しっかりと栄養素を入れてあげるように。
そしたらぐんぐん動けるようになる。
まずはたんぱく質、朝から卵3個とか焼き鳥10本とかでも大丈夫。沢山食べるように。
おやつも、甘いものや炭水化物に頼らず、たんぱく質のものを取るように。
これらのことを言われ、息子は今まで動けなかったこと、勉強も思うようにできなかったこと
栄養素不足も一つの原因だったんだと納得したようで、
これからは本当に食べ物をしっかりと食べて、自分の体を作って行こうと気持ちを新たにしたようです。
私は出勤時に息子が起きないため、簡単な食事を準備して仕事に出ていました。
しかし、息子は、冷凍庫から、冷凍パスタや冷凍うどんを出して、自分で作って食べたり、
私がこっそり隠していたお菓子を見つけては食べたりしていたので、
糖質の過剰摂取もあったのです。
加えて私は、日頃メタボの方々に食べ過ぎ厳禁のお話をしており、ご多分に漏れず、夫も見事なメタボで炭水化物大好き。
旦那には言いたいことも言えなかったので、息子にはメタボになってほしくない思いから、
メタボ対応と同じような対応をしていたのが仇となっていたようです。
成長期の息子に対して、特にタンパク質についてはあまり気を付けていなかったですね。
ご飯ばかり、野菜ばかり食べるよう言っていたと思います。
つくづく、管理栄養士失格です。
そこでサプリメントも紹介されましたが、残念ながらかなり高額ということで、全てのサプリメントを続けることは困難でした。
それでも、タンパク質をしっかり食べるようにしたり、甘いもの、パンなどの小麦製品を極力避け、
あとは最低限のサプリメントを続けることを心がけていたおかげか、
だんだんと息子の調子が良くなってきた気がしました。
大学病院のほうも、服薬をしておらず、月に一度の受診で、担当の先生と15分、
変わったことはないか、楽しいことは無いか、相変わらずの先生からの問いかけに
少しずつ改善していることを感じつつ、受診は続けました。
そして、息子が私立高校への進学を決め、いよいよお金が必要となり、私自身が、フルタイムで仕事をすることに決めました。
そこから毎朝、自分のために弁当を作るついでに息子のためにお弁当を作って出かけるようにしたところ
みるみるうちに、息子の調子が良くなってきました。
卒業式を控えた3月に入ってからは、毎日息子は朝から登校することができたのです。
これは本当に奇跡だと思いました。
無事、卒業式も笑顔で迎えることができました。
さらに、大学病院も、小児心療内科から大人の心療内科への移行が必要となるため、
状態も良いから一度卒業してはどうか、という提案をいただき、
いったん大学病院への受診を終わらせることにしました。
病院卒業です。