私は助けてもらうことに、うしろめたさを感じる人でした。
自分でやるのがいいことだと思い込んでいました。
だからとても苦しみました。
長男がうまれて、はじめての子育てがスタートしました。
子育てをすごく楽しみにしていたし、専業主婦になりたくて、家のこと、子育て、すべて自分で納得するようにやりたくて、仕事を辞めました。
肩の力が入りすぎてたんだと思います。
これまでは、自分が頑張ればどうにかなることが多かった。
でも、子育ては全く自分の思った通りにはならなくて。
頑張って力めば力むほど、うまくいかなくて、疲れていく。
今振り返ると、長い間産後うつだったのかもしれません。
離乳食が始まり、くそ真面目な私は、本などに書かれている通りに、
おかゆ何グラム、野菜何グラム、計っていました。
もともと作ることが好きだったこともありますが、市販品を取り入れることを良しとせず、手作りにこだわりました。
食べむらがある長男に一喜一憂。
一生懸命作った離乳食は食べないのに、バナナは食べる。涙と怒り、、、。
今思えば、上手に市販品に助けてもらったらよかったと思います。
それで心にも時間にもゆとりができて、笑顔でいられる方がずっといい。
双子が生まれて、いよいよ助けてもらわないとどうにも回りきらないことが多くなりました。
粉ミルクにもお世話になりました。
子育てひろばに毎日のように出かけて、そこで支援員の先生方やママ友にたくさん日々の悩みを聞いてもらったり、助けてもらうことへの抵抗が少しずつ薄れてきました。
「ひとりで全部やらなくていいんだよ。」
「助けてもらえる人、もの、には、ありがたく助けてもらったらいいんだよ」
何度も言ってもらって、そうだな、そうだな、と思えるようになってきました。
子育てする中で、ありがたいことに、たくさんの素敵な出会いがあり、本当に多くの方々に助けてもらってきました。(転勤族なので、各地でたくさんの方々に助けていただいているんです)
札幌時代によく助けてもらったママ友たちの言葉が今でも私の胸に強く残っています。
「私たちへの恩返しはいらないから、ゆみちゃんがゆとりができてきたときに、その時困ってる人を助けてあげてね。それが恩返しだから。」
本当にありがたくてありがたくて。
↓札幌時代 家族ぐるみでよく遊びに行って、その時もやっっぱり助けてもらいました。
我が家だけだったら楽しめないことも、おかげでたくさん経験させてもらえました。
4人目が幼稚園に行くようになって、だいぶ自分の中にゆとりが出てきました。
下の子がまだ小さくて大変なお母さん、子育ての悩みを抱えてているお母さんのお手伝いができることが、今はとてもうれしいです。
自分が助けてもらったように、大変な方々のお役に少しでも立てたら幸いです。
長男がうまれたのは11年前。
時代が変わり、世の中が変わり、働くお母さんが増えたこともあり、
誰か、何かに助けてもらって、ゆとりを持ちましょう!というようになってきたことは、とても良い変化だと感じています。
色んな方、社会に助けてもらうのは、全然悪いことじゃないと思います。
子育てに限らずです。
人は一人では生きていけないから。
支えられて、支えあって生きているから。
困っているときには、ありがたく助けてもらって
その恩返しをまた次の方へ。
その方がまたその次の方へ。