我が子のうちの1人が、今とても不安定で、

勉強に取り組むことが困難です。


もともとあまり勉強は好きではなかったのですが、

新型コロナの休校期間が明けてから

ひどくなりました。

 

学校にも、行くことはできていますが、

教室に入ることはほとんどできず、

職員室など、別のお部屋で過ごさせて

もらっています。

 

先生方が代わる代わるついて、

見てくださっていますが、

勉強は集中力が長続きしません。

 

そこで、先生からご提案があり、


「基本的には勉強できるように促しますが、

どうしても難しい場合には、

何か得意なことをしてもらおうかと思っています。」とのこと。

 

彼は、何かを作ること、絵を描くことが

とても上手で、ひとりで黙々とやり続けます。


それこそ、ものすごい集中力。

 

そんな姿を見た先生が、


手を動かすことが上手なので、

粘土でテーマを決めて、大きなものを作り上げて、

そこでの達成感を味わい、自信を持ってもらいたい」と言ってくださいました。

 

↑長男が粘土で作った

ミニチュアのハンバーガーセット

 

日本の教育も今は変化しはじめているのだと

思いますが、

少なくとも私が幼いころは、

得意分野を伸ばすということもあったとは思いますが、それよりも、

 

苦手分野を克服するために努力する。

全体的な値を上げていく。

 

そんな教育だったのではないかと感じています。

 

そんな中で育ったので、私もこれまでは、

彼が苦手な算数をどうにか克服してほしい、

とドリルをやらせてみたり、


もっと頑張らなくちゃ、と言ったりしていました。


それでもできない、やらない彼に

イライラもしてきました。

 

海外では、

苦手分野を無理やり克服させるよりも、

得意分野を伸ばす教育をしている国もある、

と聞いたことがあります。

 

苦手なものと向き合うことも

もちろん大切なことですが、

彼のように、かなり自信をなくしていたり、

意欲がなかなか出てこない場合には、

得意分野をさらに伸ばして、

そこでの自信をしっかりと味あわせてあげる。

それがまずは大切だなと改めて感じました。

 

 

こうじゃなくちゃいけない、なんてことはない。

みんなと同じようにできないといけない、

なんてことはない。


得意なこと、好きなことの可能性を

もっともっと広げてあげよう。


そこでたっぷりと自信がついて、

自己肯定感があがってくれば、

きっと苦手なことにも立ち向かっていく力が

育ってくる。

 

今はそう思う、そう信じながら過ごしています。

 

素敵なご提案をしてくださった先生方にも感謝です。