■2021年4月16日
前日夜に定期的なお腹の強い張りと腰痛に襲われ
朝になってから里帰り先の総合病院へ連絡
すぐに来るように言われ
母に病院まで車で送ってもらった。
7:30 病院の駐車場に到着。
外来時間前だったけれどもう正面玄関は開いていて受付を待っているご年配の患者さんが数名・・・
荷物を母に持ってもらって正面玄関から入ると
車椅子を持った助産師さんが待ってくれていました。
車椅子に乗せられ産婦人科外来へ・・・
外来待合室で検温をすると、37.2℃あった。
お腹と腰の痛みでそれどころじゃ無かったけれど、そういえば、関節も痛かったような・・・
すぐに内診。
先生は担当医ではなく、上席の先生だった。
前日の健診では25mmあった頸管長はなんと2mmまで短くなったいた。
まさに首の皮1枚で繋がっているという状況。
ちいちゃんは元気だということでとりあえずひと安心。
でも頸管長2mmとは・・・思っていた以上に短くなっていた。
内診室から出ると外待合室のベンチに座っている母と目が合ったので
即入院ということを伝えるべく無言で首を振った。
そのままエコー室に移り、ちいちゃんを再確認。
昨日あれだけ動いていたのに逆子は治っていなかった。
NSTをとることになったけれど、外来のエコー室では無くLDR室でNSTをすることになり
病棟に移動する準備をしている間に、上席の先生が母に状況の説明をしてくれていた。
私はこのまま出産まで家に帰れないことを確信し
母に別れを告げて車椅子で病棟へ移動した。
たっちゃんの妊娠時から、ここで出産をすることを目標にしていた海の見えるLDR室に
こんな形で入ることになるなんて・・・
そして初めてのNSTをこんな形ですることになるなんて・・・
NSTをしながら子宮収縮抑制剤のリトドリンを点滴。
発熱をしていたのでPCR検査をすることになり、8:30までに唾液を採取できれば今日の分の検査に間にあうと言われたものの
この時すでに8:45・・・
何も飲んでいない、何も飲めない喉からからの状態で唾液を2ml出さなければならず・・・
もう本当に頑張ってなんとか2mlギリギリのところで提出したけれど
不足とのことで容赦なく鼻粘膜の細胞をとられる。
担当医が来て再び内診。
正直、さっき診たんだからこれ以上触って短くなったらどうするの!!という気持ちだった。
その後、1時間くらい、助産師さんがずっと横に付いていてくれて
お腹の張りと、ちいちゃんの心拍を確認しながらおしゃべりをした。
前の妊娠16週で流産をしていることを話し
今の状況について教えてくれたり
他愛も無い話をしてくれたりしてくれて気持ちが和んだ。
次第に、お腹の痛みは0では無いけれど和らいでいった。
再び担当医が来て話を聞いた。
この痛みが陣痛なのか何なのか、先生や助産師さんに聞いても曖昧に濁されて
ずっと不安だったけれど
子宮収縮抑制剤の点滴をして
張りの強さが弱くなったり、痛みの間隔が長くなったりすればただの強いお腹の張りで
効果が無ければ陣痛という事だったらしい。
点滴をして効果があったので、これはただの強い張り・・・ということだった。
しかし頸管長が2mmになってしまった事には変わりが無く
いずれにせよ、この病院で出産ができるのは36週からで
32週の今、万が一産まれてしまった場合に備えてNICUのある病院に移った方が良いとのことだった。
転院先として真っ先に考えられるのは28週まで健診で通っていた大学病院。
しかし、大学病院は産科で母体の受け入れは出来るものの
今日これから私よりももっともっと週数の早い赤ちゃんが生まれる予定で
その子でNICUが満床になってしまうとのこと。
今日明日で生まれてしまった場合、赤ちゃんだけ他の病院のNICUに転院になることを条件に
元居た大学病院に転院するか
はたまた、空きのあるNICUがある他の病院を探して転院するか・・・
どちらかを選んでほしいと言われた。
突然のことで頭が回らなかったけれど、この状況で全く新しい病院に行くよりは
今まで通っていて、前回後期流産をしている事情と私の身体のことを知っている先生が居る病院に行った方が良いと思ったし
今日明日で生まれると思うか担当医に聞いたら
子宮口は閉じているし、破水もしていないのでまだ生まれないと思う、とのことだったので
担当医を信じて、元居た大学病院に転院できるようにお願いをすることにした。
この判断が正しかったのか、言った後から不安になって夫と母にLINEをして聞いてみたけれど
2人とも元居た病院に戻るのが1番だと言ってくれてホッとした。
大学病院には14時までに行くことになり
向こうの病院に着くまでは絶対に産まれないように床上安静でトイレに行くことも禁じられていたので
出発前に生まれて初めてカテーテルで尿をとってもらった。
整形外科の大手術をして尿道カテーテルを経験し、そのことがトラウマになっている夫から
散々尿道カテーテルの恐ろしさ?を聞いていたけれど
若干ムズっとしたものの、それ以上は何にも感じなかった
何の力も入れていないのに、尿が出るって不思議な感覚!
帝王切開で出産した会社の先輩が、トイレに行く手間も省けるしずっとカテーテルを付けて過ごしたいと思った
と言っていたのが分かる気がした(笑)
大学病院までは救急車で行くという。
病院の所有している救急車?なのかと思ったら
救急隊員の人達がストレッチャーを持って病室まで迎えに来たのでビックリした
LDRの分娩台からストレッチャーに移されるとさらにビックリ。
ストレッチャーってこんなに高いんだ!!!救急隊員さんの胸の高さまで上げられて・・・
天井がめっちゃ近い!!!(特にエレベーター内)
落ちないようにベルトで固定されているけれど、これ高所恐怖症の人絶対怖いでしょ
裏口から出るのかと思いきや、正面玄関を外来患者さん達に見られながら突き進む
たっちゃんの妊娠の時からお世話になった担当医の先生・・・もしかしたらもう会えないかもしれない・・・最後に挨拶したかったな・・・
と、思っていたら「産婦人科の○○です!」と、救急隊員に近寄ってくる先生の姿が!
そのまま付き添いの助産師さんと一緒に救急車に乗り込んでくる先生
この病院には産婦人科医は2人しか居ないのに!?
大学病院まで付いてきてくれました。
後から母に聞いた話だと
母には、私が大学病院まで付き添いますから、と説明を受けたらしく
なるほど、搬送中に産まれちゃったら大変ですもんね!と母が言うと
産まれた場合に備えるんじゃ無くて、絶対に産ませない為に付いていくんです!!と担当医は言っていたらしい。
担当医はそんな切羽詰まった状況だったとは私には全く感じさせず
救急車の中で、自分の生い立ちや、大学病院で働いていた時の事、大学病院の先生達の逸話などを話してくれた。
サイレンを鳴らしながら高速道路を走り、普通に車で行くと50分はかかる道のりを、20分で到着。
14時までに行かなければならないのに間に合うのか!?と13時半過ぎに出発した時は思ったけれど
さすが救急車は速い!(笑) 余裕でした