☆前回までのまとめ☆

切迫早産自宅安静中に32w2dで頚管長が2mmになり大学病院に出戻り緊急搬送


32w3d早朝に耐え難いお腹と腰の痛みに襲われ、内診をすると子宮口が6cm開大


赤ちゃん骨盤位の為、バタバタと緊急帝王切開が決まりました



➡️つづきです


陣痛に苦しみ悶えながら、手術室にピットインしたわけですが


周りを見る余裕なんてありません。


赤ちゃんが1番苦しくない体勢だと言われた、右向きの横寝からもう1mmも動けない状態。


最初は赤ちゃん苦しくなるから動くなと言われて動かずに居たけれど、今となっては痛すぎて身動き取れないという…


もはや痛みに間隔なんて無くて、常に痛い!


麻酔科医が、硬膜外麻酔を入れて

「ちょっと変な感じがすると思うけど頑張ってくださーい!」と背中側で言っていたけれど



もう、陣痛が痛すぎて背中の痛みは全く感じなかった😅


(陣痛の方の痛みに耐えて)無言で居ると、

痛みに強いんですねぇ。じっと耐えてくれてるんですごい助かります👨🏽‍⚕️と麻酔科医。



いや、麻酔の針の痛みはマジで何も感じなかったんす😅



何も感じないもんだから、本当に効いてるのか不安になる私…💦


そんな中でも襲ってくる陣痛。


はい、もうすぐ麻酔効いてくるからこれで無痛分娩くらいになるはずです!最後の痛みですよ〜と。


また陣痛の痛み中に、仰向けになれますか?と聞かれたので


む…無理です。ちょっと待ってください。と反抗。


麻酔半分しか効かなくなっちゃうんで頑張って仰向けになってください!


本当かよ、もー!!!💨と痛くてイライラしながら、最後のひと踏ん張りで仰向けにゴロン。



すると、太ももからはじまり、下半身全体がふわふわした感覚に。


そう感じた時は既に陣痛の痛みは無くなっていました。



わぁ!!すごい!!麻酔ってすごいですね!!と、思わず麻酔科医に言ってしまった😅



今日は、麻酔科医たくさん居る日だし、僕、最近緊急帝王切開多くて手馴れてるんでラッキーですよ(๑•̀ㅂ•́)و✨


と自慢気な麻酔科医。


ちょうど私の頭上に居て全身管理をしてくれているので、手術中は終始、この麻酔科の先生とお話ししながら進んでいきます👍



しばらくすると、赤ちゃんを入れる為の保育器が手術室に入ってくるのが見えた。



わぁ、リアル コウノドリ(ドラマ)だ!と思いつつ

あと数分後にはあの中に私の赤ちゃんが入るんだ…と、心が沸き立つような想いにかられた。



あれよあれよという間にスッポンポンにされ、胸と首の間に壁を立てられる。


濡れたコットンみたいなのを胸からお腹にかけて順番にはあてられ、冷たいですか?と確認。



下に行くに連れて何も感じない!おぉ!



左側の太腿はなんだかサワサワされている感触があるけれど、右側はまるで何も感じない!!



これは、私がずっと右下寝をしていたせいだそうで。感覚は多少分かっても痛くはないから大丈夫との事。


担当医が、お腹消毒するんで終わるまでに横切りにするか縦切りにするか決めてねー👨‍⚕️と。



赤ちゃんを早く出す場合は縦切り、と聞いていたからてっきり有無を言わさず縦切りだと思っていたので



え!?選べるんですか!?と聞いてしまった。



👩🏻えっと…私子宮奇形なので、また次の妊娠を望んだ時に妊娠しやすいのはどっちとか…?


👨‍⚕️どっちも変わんないねー


👩🏻じゃあ、2回目の帝王切開になる時にどっちがいいかとか…


👨‍⚕️それもどっちでも同じだねー


👩🏻(うーんうーん)


👨‍⚕️もう消毒終わっちゃうけどー


👩🏻…傷が目立ちにくいのは横切りですよね!?


👨‍⚕️そうだねー


👩🏻じゃあ横切りにしてください!!(ヤケクソ)


👨‍⚕️横切りで切るねー!


     では、○○さんの緊急帝王切開術をはじめます。

     これ痛くないね?


👩🏻え、はい。


👨‍⚕️(サクッ)



こんな風に、緊急帝王切開ははじまりました。



なんかグイグイ引っ張られてる感覚はあるけれど、本当に何も痛くない!!麻酔すごい!!


間もなくすると

あ、もう脚が見えてきましたよ。と教えてくれる麻酔科の先生。



赤ちゃん産まれましたよ〜

男の子ですね〜



泣き声が聴こえない。。。



でも、担当医も小児科医も何も言わないし、聞こえない。



え、泣かないのは帝王切開だから?

でもコウノドリ(ドラマ)で見た帝王切開の赤ちゃんは、取り出された瞬間に泣いててよね?あれはドラマだからなの…??


不安がよぎる…



すると麻酔科医の先生が



赤ちゃんねー。寝てたところを突然出されたからね、今、叩き起されてるからね。



と、状況を教えてくれた。

泣き声が聞こえない事で不安になっていた私だけど、大人によってたかって叩き起されている赤ちゃんを想像すると、可愛らしくてクスッと笑ってしまった。


実際は、仮死状態で産まれて蘇生術を受けていたのだと後で知るのだけれど、麻酔科医の「叩き起されている」という表現のおかげで平静を保つ事ができた。



そしてしばらくすると、小さな小さな声で





ほにゃぁほにゃぁ…👶🏻と聞こえた。




たっちゃんを産声の無い出産をしてから、ずっと聞きたかった我が子の声。



これが我が子の声なんだ、と思うと感極まってしまった。



赤ちゃん綺麗にしてお母さんのところに連れていきますからね😊と、ようやく小児科チームから声がかかり、もし赤ちゃんが瀕死ならすぐには連れてきてはくれないだろう、と、ひと安心した。



そのやり取りをしている間にも、粛々と胎盤が出され、羊水と血液が吸い出されていた…のだと思うけれど、我が子の状態に気を取られていたので自分の方の事には全くもって記憶がない。




すぐに手術台の横に運ばれてきたちぃちゃん。

口に酸素吸入みたいなのをあてられてる?



看護師さんに支えられながら、胸の上に乗せてもらう。



これが…ずっと会いたかったちぃちゃん!


いっつも手で隠していて見えなかったちぃちゃんの顔!



…めちゃくちゃガッツ石松に似てる!!!(笑)



32週2日、思ってたよりもずっと小さかった。

でも、小さいけど元気な声でほにゃぁほにゃぁ!と私に何か伝えようとしてくれていた。


ちぃちゃんを私の胸の上で抱えてくれていた看護師さんが、もうおしゃべりできるの!早くお母さんとおしゃべりしたかったんだねぇ〜😊

と、言ってくれた。



こんにちは、ちぃちゃん。

お母さんだよ、よろしくね。


もっとお腹にいたかったよね、ごめんね。

頑張ってくれて、ありがとう。



ほにゃぁほにゃぁ!



思っていたよりも長い時間、私の胸の上に居たちいちゃん…嬉しいけど思わず、処置しなくて大丈夫なのかな!?と思ってしまった😭


赤ちゃん、NICUでお預かりして検査しますね。

明日以降会えますから、いつでも会いに来てくださいね。



そう言われて、ちぃちゃんは保育器に乗せられて酸素マスクを付けられ運ばれて行ってしまった。



麻酔科医の先生が、麻酔の酔い止めの点滴?を入れますから眠くなると思います。少し寝ちゃってください!


と言って、点滴開始。



いつのまにか、眠ってしまっていた。