2020年7月25~28日
※当時リアルタイムで日記を書けていなかったので、後から振り返って書いた文章です。
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入院7日目の26日、夕方 左側を下にして横になりテレビで笑点を見ながら夫が来るのを待っていた。
夫が到着して身体を起こすと、左下腹部に今までは感じなかった手のひら大シコリができている事に気が付いた。
痛くも痒くもないけれど、手のひらで包めるくらいのサイズのこんもりとしたシコリ…なんだろう…
少しでも不安があるなら助産師さんに診てもらった方がいいと夫に促されて、回診にきた助産師さんに聞いてみたが何なのかハッキリは分からなかった。
この時はこのシコリが徐々に痛みをともなって陣痛に繋がっていくとは、思いもしなかった…
23~27日まで連休だった夫は毎日夕方から会いに来てくれ、それを楽しみに昼間は本を読んだり、タブレットで見逃し配信を観たりして過ごした。
本は夫に買ってきてもらった小説。人が死なない、悲しくない小説をリクエストして、京都が舞台の三姉妹の物語を買ってきてくれた。私好みの小説だった。
感染症にならないように身体の清潔を保つようにと主治医から言われていたので、と毎日シャワーに入った。
7月27日 入院 8日目
ここまで出血もほとんど無く、羊水が漏れている様子もなく、毎日が比較的穏やかに過ぎていた。
週に2度の診察の日で、たまにお腹が固くなる感じがあったが、診察へのストレスでお腹が張りやすくなってるのかもね、と助産師さんから言われた。
支給が収縮しないように、ストレスを感じないように過ごせば出血はしない。羊水も保てる。
このまま何週間も続いていくのかなぁ…と思っていた。
私もだけど、助産師さん達もそう思っていたらしい。
私の状態が落ち着いているので、特別に許可されていた夫の面会が連休まで、となり会えなくなってしまった。
このコロナ渦で、立会いも面会も許されず1人で出産に挑んでいるママさん達が居る中で、事情が事情だから…と個室なのもあるけれど特別に面会させてもらって居たから、仕方がない…
明日からはオンライン面会をしよう!とタブレットにZoomをダウンロードした。
夫が帰らなければいけない時間になり、もしかしたらこれが生きている赤ちゃんと夫の最後になるかもしれない…とふと不安になって、夫にお腹に手を当ててもらった。
夫が手を振って部屋を出ていった。
ドアの窓から夫の影が見えなくなり急に不安が押し寄せて泣きそうになった。
夜、また左側を下にして横たわり冒険少年を見ていたら左下腹部がまた固くなり、ズキズキとした痛みが出てきた。
ズキズキ、ギュー が時間をあけて定期的に襲ってくる。
助産師さんに痛みを訴えると、レンジでチンする湯たんぽを持ってきてくれた。温めると痛みは和らいだ。
ズキズキ、ギューは夜の間もたまに襲ってきた。このシコリの中に赤ちゃんが居るのが分かった。これは赤ちゃんの膨らみだ。
深夜に出産があったみたいで、バタバタと忙しそうな足音が聞こえていた。
左下腹部の膨らみに手を当てて「落ち着け〜キミはまだ出て来るのは早いぞ〜まだお腹に居ていいんだよ〜」と声をかけ続けて朝になった。
7月28日 入院9日目
下腹部がキリキリ痛む
💩すると少し治まるから胃腸かなぁ…胃腸だといいなぁ…と1人思う。
痛みを助産師さんや主治医に相談すると
子宮が収縮すると右に寄るから大丈夫!(痛むのは左側)という朝の助産師さん
その位置は直腸だ、という主治医
ちょっと張ってるかもね、治まるといいね、とお腹をなでなでしてくれるという昼の助産師さん
人によりマチマチで何が正しいのか…
夜、仕事から帰宅した夫とZoomをした。
夫が実家から送られてきた支援物資のおかずを冷蔵庫から出してチンして食べるところをZoomで見守り、日課のあつ森をする所を見て就寝時間になったのでバイバイした。
夫は私が入院してからずっとソファで寝ているらしい。
夫も色々悩み考えて、なかなか眠りに付けないのだそう。
不安なのは私だけじゃないのだ。
そしてこの後、長い長い夜がはじまる…