みんなと形が違うのに
姉のお古を使わせた母親



縦笛に画板にピアニカに…


姉とは8歳離れているから

そりゃ
なにもかも形や色や変わる



画板にいたっては
私のは木製だったのに
みんなのは真っ白なプラスチック製のようなモノ



ただでさえ
いじめられていたので
そういった珍品を私が持ってきたならば


それはそれは
いじめがいがあった
というか
いじりがいがあっただろう



私のはみんなのとは違う
私は私の頭や身体だけでも劣等感でいっぱいなのに
そういうのも
ものすごく嫌だった




子供のことが嫌いな親なんていないのよ


なんて言うけれど
そんなことないと私は思う


姉や兄がいたら余計そう感じる人がいるんじゃ…
いないか…




お古を使わせるのは
そのモノがもったいないからか
お金がもったいないからか
その両方か



わからないしもう仕方ないことなんだれど


もうあんなこともこんなこともって1つ1つ話していけば
キリがないくらい母親からの仕打ち
私が求めれば求めるほど
母親は愛情を姉へ注いでる気がしてならなかった



もうね
こんな大人になってしまってお恥ずかしいことだけど

そんなことないって母親に言われたってね




綺麗な絵の具で過去を塗り替えることなんてもうできないのに




愛情不足なんかじゃない
私が感じていなかっただけだと…



だとしても


探せども探せども温かな
思い出なんか出てこない



さみしいよ お母さん


なんて 気持ち悪い。
だけどそんな気持ちが消えないシミのように悲しい気持ちを連れてくる




私は1人