食材を焼いては食べて、その間もお喋りは止まらない。


「優菜もお嫁さんになっちゃうのね、まぁ、優菜達は私達のお手本だからこれからもずっとずっと幸せでいてくれないとね。」


「お手本って何よ?」


酎ハイを飲みながら優菜がそう返すと、「だって私と翔太くんが付き合い始めた時にはもう優菜達はカップルだったんだもん。こんな風になれたらいいな、って2人を見ながらいつも思ってたんだよ?」って優菜と腕を絡ませながら梓はそんな事を言ってきた。


「最初はぎこちなかったもんね。なかなか翔太君って呼べなくて…。」

「だって恥ずかしかったんだもん…。それでもホラーハウスでの優菜達を見てから距離が縮まったんだよ。」


梓が悪戯っぽい顔して優菜に言うと、優菜の顔がみるみる赤くなっていった。


-つづく-