それからもいくつかブライダルフェアに参加して、ようやく式場を決める事が出来た。


今から予約出来るのは秋以降。


いくつか候補を出してもらって相談しながら絞り込み、11月の初めに予約を入れた。


たくさんの書類やカタログみたいなのが入った封筒を渡されるとなんだか妙に気合いが入った。


「日取りが決まってよかったね。ここから結婚式に向かって頑張ろ!」

駅に向かって歩きながら、優菜は両手をグーにして気合いを入れるようにしてそう言ってきた。


「ひとつずつ決めていっていい式にしたいよな」

「うん♪」

俺を見上げる優菜を見ながら、《最高の思い出になるようにしてやりたいな》って俺は思っていた。


-つづく-