ちょっと恥ずかしそうに差し出してきた手を包み込むように握った。


「行こっか。」

歩きながらすぐ横にいる霜村さんを何度もチラ見。


《夢みたいだ》なんて思いながら、歩き回ってから電車に乗った。


霜村さんの家に向かって歩きながら「ね、上地君。七福神巡り行くでしょ?」

霜村さんに訊かれて、「もちろん!いつ行こうか?」って訊き返した。


「明後日どう?」

「いいよ。」


すぐに待ち合わせ時間と場所が決まった。


「それじゃまた明後日。」

顔の横で手を振って霜村さんは家に入っていった。


-つづく-