たまたまテレビつけたらみてしまった。
50歳手前のプレーボーイが20歳そこらの女の子と遊んでるうちに本気で好きになるお話。
でもその女の子は難病で・・・。
内容は悲しかった。
医療に普通の人が求めるもの、を見た気がする。
やっぱみんな「なんとかすればだいたい治る」と思っているんだなということ。
どう頑張っても、どんなに手を尽くしても、治らない病気なんていっぱいある。
私も、頭ではわかってるんだけど、いざ、自分の大切な人がそうなったら、と考えるとやるせない。
わらに縋る思いになるだろうな。
でも、そういうひとつひとつの命の点滅に、心を奪われていたら、
医者は人として、あたりまえの精神状態ではいられない。
このお話しにも、腕のいい外科医が出てくるけど、
彼は、このお話の山場であるオペを終えたら、また次の患者さんが待ってる。
また同じようなドラマが彼を待っている。
医者はそんな、他の人の人生の山場ばっかりが凝縮された世界に生きている。
もちろん、そんな大きな病気ばっかりを見るわけじゃないけど、
でも外科に行けば、そんなドラマの毎日なんだろうなと思う。
そんな怒涛のような日常のあいまに、神経をすり減らすような手術をして、
失敗したら、訴えられる。
そりゃ、外科医減るわ。
もちろん、絶対やっちゃいけないミスをしたり、
患者さんへの説明が不十分だったり
訴訟のきっかけは自らが作っている場合もあるけど
でも、全体的に理不尽に訴えられている気がするのは、私が医療サイドにいるから?
外科選択する人は、すごいと思う。
私だったら、ドラマに飲み込まれて、きっと沈んでしまう。