私は医者のたまごです


毎日実習に明け暮れています




昨日、珍しい病気の患者さんがいました


珍しい病気はなかなかお目にかからないけど


試験には良く出るので


そういう患者さんはとても勉強になります。




その患者さんが病棟に来たよって先生が教えてくれたとき


同じ班の女の子がすっごいテンションがあがって


「○○病の患者さん来たんだって!!どんな感じなんだろう!!」


と、明らかにわくわくしながらしゃべっていました。





ここまで聞いて、「普通」は何を思うんだろう。


タイトルのように「不謹慎」と思う人が大半かなぁ。




私もこのときまではこのシチュエーションでわくわくするのは不謹慎だと思っていました。


少なくともわくわくしちゃったら、それを押し殺していました。




確かに倫理的には、不謹慎な感情だとはわかりますし


自分の大切な人が病気になったときに、その担当医がそういう対応だったら


すっごく腹が立つと思う。





だがしかし、昨日は、そういうわくわく感があってこそ、今の医療が成り立っている気がしたのです。


だって、医者が病気を見てそれに興味を持って、ある種の仕事としての充足感を感じなかったら、


医者という職業は成り立たないと思うんです。




重症の外傷の患者さんを見たときに、「おっしゃやったるで!!」という血が騒ぐ感覚がなければ


人は助からないと思います。


自分の大切な人が重症な外傷を負ったときのように行動していては、冷静さのない、いきあたりばったりな治療しかできないでしょう。





難しいなぁ・・・・。


結局、正義はいくつでもある、って事になるんでしょうね。