そもそも能と出会ったのは

主人の転勤先の京都でした。

 

理系でしたし

あまり日本の文化に興味がなかった私。

25歳にして

目からポロっと鱗が落ちる想いをしました。

 

主人が若い頃に会社の先輩に連れていってもらった

祇園南側の

つる居

というお茶屋さんは

転勤してからも大変お世話になり

(今もお付き合いが続いていますが)

慣れない私を連れ出して

宇髙通成先生の舞台を

観せてくれました。

 

今は綺麗な金剛能楽堂ですが

その頃は

味のある

東京の能楽堂で言ったら

矢来能楽堂とか

代々木能楽堂のような

いい雰囲気の能楽堂で

椅子ではなく升席みたいな?

寒い時はだるまストーブが見所に置いてあって

異空間でした。

観るもの

聴くもの

匂い(笑)

全てが初めてな感覚でした。

 

そこで

「京都らしいこと、しなはれ」

(いんちき京都弁(笑)

後からお母さんは

宇髙通成先生の後援会の立ち上げに

携わっていたことを知りましたが

通成先生の能面教室に連れていってくれたのでした。