昨日録画しておいた
「SONGS」の玉置浩二さんを観た。
(昨夜は早々に寝てもうたから録画予約しておいてよかった)
いろいろ凝縮された内容で
なんか歌手どうこうより
歌を使って表現する表現者として
素晴らしいなぁと思った。
素晴らしいという言葉で現すのは
安易すぎるなぁと思ってしまうくらい。
いくつか心に残った言葉と自分なりの解釈を。
もはや備忘録。
Q.そんなにいい声はなぜ?何か特別なことをしてる?
A.基本的にはやってないですね。
多分好きだから歌ってるんでしょうね。
ずっと声を出してるので
野球部だったときとか
言い合いになってるときとか
意外と声の訓練はできるんじゃないですかね。
わかんないけど。
⇒これはもうどうしたらそんな声が出せるかの次元じゃなくて、笑
歌いたいから、歌が好きだから
がとんでもなく突き抜けてて
そこに持って生まれた声質や日々のケアなども加わって
誰も真似できない領域になってるやろなと思った。
Q.歌うたびにどうしてメロディが変わるのか?
A.新幹線の“のぞみ”のような感覚。
これを逃しても10分に一本あるから大丈夫な感じ。
これくらいの感じで目的地に着いてればいいみたいな。
メロディのその通りじゃなくても
自分が感じるところにたどり着けば
きっとみんなも感じてくれるだろう。
⇒独特な表現から始まって最初「??」になったけど、
なんか腑に落ちた!
目的地、例えば“東京”は同じ。
正規の時間(=正確なメロディ、歌い方)に着くのぞみを逃しても、
10分後ののぞみに乗ればそこにたどり着けるし、
たどり着くまでのアクセスは数多ある。
これは演劇の舞台、お芝居でも
ぜひ見習いたい。
たどり着くところ、ポイントは同じ。
でも表現の仕方、その時のお客さんの雰囲気、
自分の感じるところへたどり着いて
お客さんもそこを感じてくれるだろうと。
それこそ
生の舞台の醍醐味やなと。
そんな風に舞台を楽しめたら最高やな。
今までは
外したり滑ったりしたら怖いし、苦笑
そんな器用なことできひんっておもってて、
基本、決められた通りを辿っていたなと思うから。
歌がうまいということは
当然のことなんですけども、
才能というのはちょっと言葉がおかしいんですけども、
歌うために生まれてきた人だと思うんです。
by 坂東玉三郎さん
玉三郎さんの話す言葉、話し方
ひとつひとつが美しくて
そこに見惚れました
Q.歌を辞めたいと思ったことはないか?
A.歌を辞めようかなと考えたこと自体が
歌になって行くみたいな。
⇒だいぶアンサーを省略したけれど、
もうこの言葉だけでも
歌が身体の一部、生活、人生の一部分なんやなと。
「歌は50から」というのは
子どもの頃に歌ったら喜んでくれるみたいなのに
繋がってくると思うんです。
そこまでなんとか行けば。
集中と
気楽さと
「僕は好きなことなんだ、これは」って。
「なのに、なんでこんなに緊張するんだろう」といったら
上手に歌いたいから。
人が拍手くれるから。
そこがつながる。
⇒集中と気楽さと「僕は好きなことなんだ、これは」
というところがとても気に入りました。
全部繋がってる。
その根本には「好きなことだから」というのがある。
とにかく、こんなにベテランで
歌が上手くて
たくさんの方達に支持されてるのに
ちっとも威張った感じがなくて
ごく自然で
誰かを攻撃したり批判するような気配も全くなく
世間の評価が良い時も悪い時も
きっと今のように第一線で活躍されてなかったとしても、
ずっと歌を歌っている人なんやろなと。
素敵
ちなみに
7月、玉置浩二さんのソロ30周年のコンサートに行くのです。
一人で。笑
この番組を見て更に楽しみになった