次男が大学進学のため、一人暮らしを始めて10日ほどが経った。さみしくないかときかれたら、今のところ、ほとんどさみしくない。


多分それは、次男とのお別れ会を心の中で何回も開催していたからだ。なにを言っているのか意味がわからないと思うけれども、つまりはこういうことだ。


おそらく、3月に入ったころからだったと思うが、私は、次男と過ごす日数をこっそりカウントすることが日課になった。すでにそのカウントを始めた時には、一人暮らしまで1ヶ月をきっていた。改めて次男と過ごす時間の短さに気づき、そして次男が家を出ていった我が家を想像し、ベッドの中でひっそりと涙した。



その後も、牛乳を買うときに賞味期限を見ては、この牛乳が飲めなくなるころには次男はもう東京にいるのね…。週間天気を見ては、旅立ちの日の天気が予想できるほど、別れの日がせまっているのね…。とそのたびにさみしくなってお風呂でシャンプーと涙を流した。



次男が家から出ていったことを考えすぎて、ついには夜中に、あれ?まだ次男は家にいるんだっけ?あぁ、まだいるなー。などと目が覚めることも何度かあった。そしてそのたびに涙した。


こんなふうに、実は、私は何度も何度もお別れ会をしていたのだ。実際に次男が一人暮らしを始めてみたら、想像していたよりもさみしくなかったことにびっくりしている。私にとってはむしろ、まだ次男と一緒に過ごしていた3月の方が寂しかった。


3月末に引っ越して、1週間ぶりに入学式に会った次男は、すでに友達もできていて、入りたいサークルのLINEにも参加していて、新しい生活を生き生きと過ごしていた。東京に行かせてよかったと、心から思った。


ブログを書いていたらまた涙が出てきたけれど、きっとこれが最後の涙だろう。私も私のやりたいことに向かって、次男に負けないようにやっていかなきゃ!!