先月、大田区の国際交流センターの日本語初級クラスを見学させていただきました。

 

 

生活に必要な日本語(役所・病院・銀行など)8回の講座です。

講師の先生は粗大ゴミや放置自転車の質問にもわかりやすく答えています。

クラスは多国籍で、中国、インド、インドネシア、アメリカ、フィリピンなど。

10数人の生徒さんに対してボランティアの方が4人入っていました。

 

2〜4人のグループにつきボランティアの方が一人サポート。

会話練習に加わったり、質問に答えたりしています。

ボランティアの方の受け答えや関わり方をみると、

みなさん、ちゃんと話を聞いて答える、

適切に反応するということを自然にしていて、

人選や研修がしっかりしているのかなと思いました。

(よく知らないのに上から目線な感じですみません!)

 

以前、他のボランティア教室を見学したとき、

ボランティアの方がほとんど喋りっぱなしで、

学習者は聞いているだけの場面を見たことがあります。

ボランティアをする人は奉仕の精神もあって、

「教えてあげたい」

という気持ちになりやすい。

それは親切心や相手のためを思っているからなのですが、

結果的に、学習者の発話の機会を奪ってしまいます。

 

いい意味で、そのときとはぜんぜん違っていました。

 

この日は最終日とあって全員がスピーチを行いました。

講師の先生から「できるだけ前を見て話しましょう!」

と声がかかったこともありますが、

全員がメモを見ずに堂々と話していたのが驚きでした。

 

全員が和気あいあいとしていて良い雰囲気です。

普段から良い関係性ができているのでしょうね。

 

交流のためのカフェタイムもあります。

1時間に3回、グループ替えをしながら会話をすることができます。

リモートワークで人と話す機会がない人、

介護の仕事をしている人、

自営の人、会社員、学生。

20年ぐらい日本に住んでいる人、

この春、来日したばかりの人もいました。

 

コーディネーターが初級クラス後の相談も個別に受けていて、

丁寧に案内しています。

 

コーディネーターの方や講師の先生、ボランティアの方たちが、

属性・レベル違う参加者を包括的に支援しながら運営していて、

しかも、学習者に対する個別のケアが行き届いていると感じました。

 

あとボランティアといっても、一定の研修があり、

有償のボランティアであることも良いことだと思いました。

 

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フォトイアン・ドゥーリーUnsplash