いかがお過ごしでしょうか。
傾聴コーチの吉田有美です。
高校生のころ部活を辞めたいと考えたとき、死ぬほど悩みました。
大げさに聞こえますが、
「一生に関わる挫折」
「仲間を裏切ることになる」
「大事な人たちに嫌われる」
「親をがっかりさせる」
と思ったからです。
以前この本を読んで「そうだよなあ」と思ったことから書きます。
「日本人は辞める練習がたりてない」
その後、
「辞めたいと思っても何で辞められないんだろう?」
と考えました。
おそらく、子どものころの教育も関係しているでしょう。
1,「三日坊主は悪いこと」という考え
2,「辞めグセ」が付くのは良くないという考え
3,辞めることは「逃げだ」という考え
4,辞めて「楽な道」を選ぶのは良くないという考え
5,「石の上にも三年」という考え
とにかく「辞める」ことをネガティブに捉えすぎるのです。
この考えが染み付いている私たちにとって「辞める」ことは至難の業。
「余程の理由がないと辞められない」
「辞めると迷惑がかかる」
この考えに囚われている人は多い。
2年前、私は組織(学校)の仕事を辞めました。
そのとき学習者さんが言いました。
「(学校を辞めることは)残念だけど、新しい道でがんばってくださいね!」
スッキリ、さっぱりしていて、言われて気持ちよかったです。
「新しい道でがんばる」
「辞める」ことより「新しい道」に目を向けるのです。
「イヤだ」
「自分には向いてない」
「自分とは合わない」
そう感じたことを我慢して無理やり続けることは、
実は「人生の逃げ」なんじゃないかと思います。
新しい道へ進むことを恐れ、
今のままの状態を選んでいるのは自分だからです。
きびしいことを言うようですが、
新しい道へ進むことから逃げているのです。
初めて就職した会社を辞めるとき、
だいぶ悩んで辞めました。
自分でよくよく考えて決めたことですが、
上司や同僚に話すのには勇気が要りました。
会社を辞めて”社会人の脱落者”と思われるのも怖かった。
50歳を過ぎてもそのときの感情や緊張感ははっきりと思い出せます。
それからいくつもの仕事や職場を辞めてきました。
職場には卒業がありません。
辞める時期は自分で決める。
(といってもズルズル続けちゃったりしてたんですけどね)
もし「本当に辞めたい」と思っていることがあるなら、こう考えてみませんか。
「新しい道でがんばろう!」
ちなみに、
学校を辞めるとき「新しい道で頑張って!」と言ってくれた生徒さん、
半年後ぐらいに私がプライベートレッスンをしていることを知ったらしく、
申し込んでくれました^^