楽しみにしていた本を読了。新しい可能性が見えてきたので、ブックレビューを書きます。
SNSで外国語をマスターする《冒険家メソッド》 村上吉文先生
私はデジタル音痴でPCもスマホも、なんとか使っているアナログ人間。
それでも、村上先生の本は親しみやすい文体でスルスル読めました。
情報も豊富なのですが、SNSの使い方やアプリの説明など、アナログ派でも理解できるように易しく書いてあるのがいいです。
つい笑ってしまうのは、序章の「学習者はわがまま」というところ。
20年前、英会話のクラスに通っていたころの私にそっくり!!
「先生は私が知っていることは説明しなくていいよ」
「私が使わないような言葉は教えてくれなくていいよ」
「他の生徒の質問に長々と答えないでほしい」
「私が興味のない話題はおもしろくないよ」
内心そう思っていたからです。
本当に学習者とはわがままなものです(笑)
でも、20年以上前、英語を学ぶ選択肢は限られていたのです。
・英会話教室に行く。
・テキストやCDなど教材を買う。
・NHKラジオ講座を聴く。
英会話のクラスでは、決まった教材でみんなが同じように習っていました。
だから、多少おもしろくないことでも我慢していたもの。
でも「冒険家メソッド」について読むと、こう感じます。
◾︎今と25年前は、現代と旧石器時代くらい違う。
◾︎学習者はいくらでも自分本位に学べる機会がある。
◾︎学び方はいくらでも柔軟に変えられる。
◾︎個別対応こそがキーとなる。
今の学習者は「ちょっとわからない」「確認したい」と思った瞬間にスマホで調べるのが普通。
教師がこう思っているとしたら、それは昔のことです。
「教師が教えて初めて学習者が理解する」なんて。
今は好きな方法とコンテンツが簡単に手に入る時代なんだと改めて気づかされました。
そういえば最近、学習者から「先生に教えてほしい」と言われていないかも?!
実際、私が学習者から言われるのはこんなことです。
「僕が知りたいのは自分の仕事に関係ある日本語」
「一人だとサボるからレッスンはあったほうがいいよ」
「教科書みたいな日本語、実際言わないじゃーんって思うんですよ」
「基本、自分で勉強してきて、わからないことだけ質問したい」
それで、
「一緒に勉強したい」と言われます。
彼らが探しているのは「教えてくれる人」というより「パートナー」なのですね。
今の学習者、特に中級・上級者は、ある意味もうすでに「冒険家」。
「勉強なら自分でできますからー♪」
という学習者。
彼らはすでに「冒険家メソッド」にあるようなアプリやコミュニティを駆使しているのでしょう。
これからの教師は、自らも冒険家となっていろいろ試していく必要がある、と感じました。
あと、この本のもう1つ効果は、これです。
私も冒険家メソッドを使ってSNSで外国語を学習するのはどうだろう?
これで英語をやり直したら楽しくできるかも!という気になったこと。
忘れかけていた外国語学習のモチベーションがぐんと上がりました。
デジタル音痴+語学苦手な日本語教師の私でもですね、
「できそう」「楽しそう」と背中を押してくれる一冊でした(^^v
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