東京に住んでいると、毎週のように行きたい講座、勉強会、研修があります。
参加すると、勉強になるし、充実した気分になりますね。
日本語教師になってから7年目のころ、私はとにかく自分に足りないものを補うために、講座を探して参加していました。
漢字の教え方、発音、中上級の読解、試験対策…
そのなかで、その後の教師としてのあり方を変えるインパクトを感じた研修があります。
2009年に参加したOPIの試験管養成ワークショップです。
トレーナーの嶋田和子先生による熱い、本気の研修です!
当時、私はこんな疑問と悩みがありました。
「中級者、上級者の会話授業ってどうすればいいの?」
「ずーっと中級のままの学習者を上達させられない(涙)」
ワークショップでは吸収するのに精一杯。
そのあと徐々に解消できた、と感じます。
OPI(レベルチェック・インタビュー)のスキルを学ぶことの効果は主に次の3つです。
■学習者のレベル分けの物差しが定まる。
中級者の場合は、上級話者になるまでに何が足りないか明確になる。
■会話を上達させる効果的な質問ができるようになる。
学習者の発話を引き出し、チャレンジさせる質問のバリエーションがつかめる。
■学習者とのラポール作りにつながる。
個人的な深い話を聞くことによって、良い関係になれる。
あれから10年。
あの研修がコーチングや心理学の学びにつながりました。
それに、中上級者の会話レッスンに余裕が持てて、楽しくできています。
当時、私は研修に参加することを同僚に言いませんでした。
なぜって、
3日間で20万円もするからですよ!!!
自分の収入を考えると、破格の出費❗️
「そんなお金があったら、海外旅行に行けるのに…」なんて言われたら決心が鈍りそうだったのです。
だから、今言います。
あれから10年間、会話の授業に自信があるのはOPI研修のおかげです。
それに、最大の気づきは教師としての方向性がばっちり定まったことです。
「私は学習者の個性や学習スタイルなど、個別対応に興味がある。
だから、将来的には少人数グループとプライベートレッスン中心で行こう」
特に中上級のクラスを担当が多い方、プライベートレッスンに興味がある方にはお勧めです。