以前「問いをデザインする技法」というワークショップに参加しました。

 

おおげさかもしれないけど、

授業の質は教師からの「問い」で決まると思っています。

 

学習者が何か言いたくなる、

話したい気持ちになる質問。

 

 

昔は、

私の質問に学習者がノってこないとき・・・

 

「このクラスはノリが悪いなぁ」

「おとなしいクラスだなぁ」

「消極的だなぁ」

と思っていました。

 

 

そうなの?

 

原因は質問に

 

原因その1

いきなり質問が抽象的

「〇〇についてどう思いますか」

 

学習者「どうって言われても…」

 

原因その2

いきなり質問のレベルが高い。

「環境問題について…」

「日本のコロナ対策は?」

経済、社会、政治など。

 

学習者

「うーん、日本語ではむずかしい…」

 

原因その3

授業開始のウォーミングアップから、

いきなり話題が変わる。

学習者の思考が追いつかない。

 

学習者「え?何の話?」

 

話題がぶつ切れにならないように、

小さな質問でつなぎましょう。

小さな質問とは、

誰もが共通の具体的な質問がいいですね。

 

例えば、

「環境問題についてどう思う?」より、

「マイバック、使う?」のほうが誰でも答えやすいですね。

 

 

新人のころ

1コマの授業にとても緊張してました。

毎回、時間をかけてシュミレーション。

 

「こう答える人がいるかも」

「答えにくいかも?」

「〇〇さん、答えられるかな」

 

経験年数が長くなると

甘くなりました。

「まあ、だいたいこんな感じかな〜」

とちょっと雑になる。

すぐ答えてくれる学習者に頼りがちだったかも?

 

話は戻りますが、

質問に答えてもらうには

複数の人の視点で答えの可能性を予測すること。

 

自分目線だけでなく、

少なくとも3、4人の学習者の視点で考えて、

「〇〇さんなら何て答えるかな?」

とシュミレーションをしてみるのがコツです。

 

自分が思ってもみなかった答えが返ってくるとうれしいですね〜。

たまに「先生はどう思う?」って聞かれて焦ります^^;

 

 

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