「先生たちは質問するとジャマそうにする」

「(今じゃなくて)あとで答えるねと言われる」

 

「先生あるある」の話題になったとき、

生徒たちが言っていた。

「そうそう」とうなずく他の生徒たち。

 

ジャマにしたつもりはなくても、

質問した生徒はそう感じている・・・・

 

迷惑そうにしたつもりはないんだけどなー。

 

生徒たちはよく観察しているものだ。

 

学生は質問を受けたときの教師の反応、

表情、声の調子などをよく見ている。

 

たしかに、

思わぬ質問にぎくっとしたり、

「予定のところまで終わらないと」

と思ったりして、

それが表情に出ちゃってたのかもしれない。

 

本来、授業は「生徒が習う時間」のはずなんだけど、

昔のわたしは予定通り進めることを優先していた。

 

彼らが質問したいことをおさえているとしたら、

一体だれのための授業なのか・・・。

 

あるときから授業の始めに

「わたしは質問が好きです!」

と言ってみた。

 

どんな質問が飛び出すかわからないから、

内心ドキドキ。

生徒たちはうれしそう。

そして、

そんなに難しいことは聞かれないのだった。

 

あるとき、質問の答えが曖昧なので、

「これはわたしの宿題に・・・」

というと、生徒が言った。

 

「あのー、先生が今できるだけ答えてくれればいい。」

「ホントはごまかしでもいいんです(笑)」

 

そっか、今のこの場で自分なりの答えでもいいのか・・・

一緒に考えてもいいわけだ。

 

昔の自分は、

ちゃんと調べて次回に答える質問と、

その場で答えを出す質問と、

ごっちゃだった。

 

”正確な知識を教えないと”

と力が入りすぎていた。

質問が出たとき、

緊張が走って表情も固かっただろう。

 

学習者にすれば、

「ちょっと聞きたかっただけ」

という感じだったかも。

 

今はプライベートレッスンで、

ひたすら質問に答え続けるレッスンも楽しんでいます^^