すごく失礼なタイトルですね(笑)
我らがウラワガワラウ会のメンバーのasaさんのブログを拝読しまして
向こうにはコメントが出来ないので、僕なりの私見を書こうかと思います!


頻繁に大原に足を運んでいるasaさんらしく、すごく的をえた意見で驚くばかりです!
承諾を得てないので、ここで紹介していいものか迷うところです(笑)




さて、FCソウル戦では大幅なターンオーバーを試みまして
日頃から皆様が見たい見たい!と言っていた選手を見ることが出来ましたでしょうか?

大きく選手層が厚くなった今季

「せっかく獲ったのに、なぜミシャはいつも固定メンバーなんだ!!!」
という批判が聞こえてきそうですが
なぜ選手を入れ替えないのかは、当然ミシャにはミシャなりの考えがあって出さないのであって


その出さない理由をクリアしないことには、出る訳がないんですね



この4年くらい、ミシャが獲得してシーズン序盤から出場することが出来ているのは
お寿司と航だけである



元広島組は当時の時点で浦和の選手よりも、ミシャのサッカーを理解しているので
すぐ出れるのは当然だよね


お寿司は多少ラッキーなところがありました
広島からやってきて、すぐにシャドー定着する予定だった石原くんの大怪我があったからね(逆に石原くんはアンラッキーだけど)

もちろん、そのチャンスをモノにしたお寿司が素晴らしかったんだけど
彼の人柄からなのか、すんなりチームに溶け込めたのが、より戦術を理解する速度を早めたって点は
僕もasaさんの意見に賛成だな


お寿司が頭でミシャサッカーを理解してるとは思わないけど(笑)
彼のスタイルがたまたまミシャサッカーにフィットしたのと、感覚的に理解出来たのが早かったんだと思う
これは彼の才能だね





航は、浦和の中でも超例外だと思う
まず彼の持ってるセンスが、タレント集団 浦和の中でもずば抜けている点を忘れてはいけない

何度も書くけど、浦和とは同ベクトルのサッカーをする湘南で育ち
確か湘南では左のストッパーだったと思うんだけど、U-23でボランチをやらせてもらえたのが大きかった


まず大前提として、ポゼッションサッカーのCBはボランチ型であること
これ大前提だよね?
ポゼッションサッカーをしているチームに、屈強なゴリゴリのCBはいない


というか、今世界中に屈強なゴリゴリのCBなんて、ほぼ絶滅危惧種だ


カウンター型であるチェルシーや、アトレティコマドリードなんかは比較的ゴリゴリかな
日本だと鹿島がゴリゴリだけど、それでもゴリゴリなわりには足下もまあまあ上手い


日本代表だって、マヤニスタはU-18の頃はボランチだったし
森重くんは元はといえばFWだし、青春時代は世代を代表するボランチだ


浦和にようやくやってきた、近代型CBだったんだよね
そして、彼のサッカー脳とセンスがより早く浦和にフィットさせたのと
多少足りなくても、ミシャが試合に使いながらフィットさせたいと思うほど、可能性を感じた選手だったんだと思う
それでも移籍当初、開幕数試合は結構不安定さを出していたけどね






何を言いたいかと言うと
加入して2ヶ月や3ヶ月で理解出来るほど、簡単なサッカーをしていない!!ってことなんだよ





さぁ、このへんをふまえまして
FCソウル戦での彼らを評価してみましょう(あくまで私見です笑)



初出場のGK榎本くん
まず最初に、ベテランの域に入ってから
ガラリとサッカーを変えることにチャレンジしていることに敬意を表したいね

試合前のウォーミングアップでの、汗の量がいつもハンパじゃない!


GKに攻撃性を求めるなんて、世界でもそうそうあるわけじゃない
榎本くんも試合後のインタビューで言っている通り、肉体的に疲れたそうな(笑)

正直、ビルドアップ面では西川くんに遠く及ばない
逆に及んじゃったら、もうレギュラーだけどね(笑)

守備陣との連携だって、初の実戦でそう上手くいくわけないんだけど
ベテランらしく、ソツなくこなしてくれたと思うよ

たぶん、天皇杯の盛岡戦あたりでまた出番があるだろうから
少しずつ慣れていってくれると思う






それからこちらも初出場となったDFの田村くん

技術はあるんだよ。やり方がまだわからないだけで


ボランチが中で受けられる時はビルドアップに参加し、受けられない時はボランチが最終ラインに落ち、サイドに張るという特殊なCBの役割に苦労しているのが見られたね

そりゃそうだ、そんなのやったことないだろうし


通常のCBとしてなら、とてもよく出来ていたと思う
空中戦も強かったし、長いボールを弾き返せてはいた
守備面ではとても良かったと思う
でもミシャが求めているのがそこではないから、田村くんも浦和のビルドアップパターンの部品の1つとなるよう
まだまだ勉強をしていかなければいけないと、自分でも痛感しただろうね

でも彼も大学時代はボランチだったから、サッカー脳は高いはず
長い目で見れば、まだまだ可能性のある選手だと思うな








それからみんな大好きやじしん
まあわかるよ(笑)ユース出身だし、彼が浦和の中心選手になるのを夢見る気持ちは

しかしまあ、なぜミシャは彼をシャドーで使いたがるんだろう
岡山修行時代でもずっとボランチをしていて、ボランチとして向上しているところがあるのに


これはあくまで僕の考えなんだけどね
ミシャ的にも実は本命はボランチ起用なんじゃないかと思うんだよね
ミシャはやじしんに、陽介型ボランチになることを期待していて
シャドーを経験させたいのではないかと…………

まず、ボランチしか出来ない選手になって欲しくないんだと思う


ミシャのサッカーはそもそもポジションの位置にずっといるわけではなく
時にCBに、時にシャドーにと
場面場面でポジションチェンジを繰り返す流動性が特徴なわけだ


今すぐやじしんを出しても、そこそこやるのかもしれないけど
ミシャはそこそこの選手を育てたいわけじゃいのかなと…………


ゲームメーカーとなると、ちょっとやそっとサッカーが上手ければいいわけじゃないし
シャドーの気持ちもリカイシナサーイ
ということなのではないかと…………








今季は戦力としてではなく、教育として1年頑張って欲しいね






ちょっとしか出番がなかったけど、オナイウもそうだね
層が分厚い攻撃陣の中で、試合に出る機械はそうそう巡ってくるもんじゃない
しかも1トップ+2シャドーの連携は、一朝一夕というわけにはいかない


興梠くんにせよ、ラファにせよ
1年目は1トップとして、比較的自由にやらせてもらっているからなんとなく結果が出たわけで
興梠くんですら、ミシャサッカーの中で良くなったのは2年目以降だ


ラファも今は、普通の1トップとして好きにやらせてもらっているからいいんであって
ミシャサッカーの1トップとしては、まだまだこれからだよ

対策されている今が、普通の1トップの限界だと思う
とはいえ、あの決定力は脱帽もので
今後ハマっていけば、浦和史上最高のストライカーとなる選手だけどね







最後に、僕の超イチ推しの長澤くん
FCソウル戦で出番がなかったのは、試すまでもなくいいからだと信じたい(笑)


あのセンスも今までの浦和にはなかったレベルだと思う
たぶん、CB以外ならどこでもそこそこやれるんじゃないかな
本当は陽介がいなくて、ラファ+興梠慎三の2トップにしたい時に、陽介の代わりにトップ下が似合うと思う

実は意外にも新潟戦で出番があるのでは?なんて期待してるんだけどね(笑)




ただその長澤くんですら、浦和に来て数ヶ月だ
彼のサッカーセンスをもってしても、このミシャサッカーを体現するにはまだまだ先の話でしょう





浦和が4‐2‐3‐1でもしてれば、みんな即戦力レベルの選手だと思う



でもミシャの超可変システムは、そうじゃないから難しいんであって
そうじゃないから面白いんだよね





いい選手だからすぐ試合に出れるわけじゃない
ミシャのサッカーを理解することが出来なければ、そもそもその技術を生かす場面を作れないのである




僕は頑ななまでにこの戦術に拘る今の浦和が
堪らなく魅力的に映るけどね