今日は、整理収納アドバイザー1級2次試験について書きたいと思います。
2次試験は、研究発表です。
要項は1次試験の試験前に30分くらいの説明があります。
制作の手引きとテーマ表が配布されますので、なくさないようにしましょう。
2次試験の申し込みは1次試験の合格発表後になりますので、
合格発表後、なるべく早く申し込むことをお勧めします。
直近の2次試験日程はすぐに定員がいっぱいになって締め切られます。
1次試験から2次試験まで、早くても1ヶ月半ほどありますので、
その間に2次試験の準備をすすめておくと良いと思います。
とはいえ、私は2次試験申し込み後に準備を始めましたが。
発表をするうえで大切なのは、
「聞き手に伝わる」 こと。
評価されるものなので、「手引きに沿っている」こと。
制作から発表に至るすべての過程で、この2点を意識しました。
発表のテーマと内容は大きく分けて
・ 提案編
・ 実作業編
試験まで余裕のある方は実作業編の方が発表しやすいと思います。
実施する対象者が自分以外の第3者(同居の家族OK、自身の共有場所もOK)となっているので、キッチン、リビング、こども部屋などが良いのではないでしょうか。
私は、このマーカー部分を見落としておりまして・・・
提案編を選択しました。
実際、作業する時間もありませんでしたので。
実作業編を選択される方は、Before写真をしっかり撮影しておいて下さい。
気を付けて欲しいのが、アングル、明るさ。
なるべく昼間の明るい時間に撮影されると良いと思います。
明るさは後で編集ソフトなどを使って修正しても良いでしょう。
アングルはBeforeとAfterで同じにすること。
後で、資料作りをするときの手間が省けます。
さて、提案編ですが、
私は、「歯科医院における整理収納のススメ」 というタイトルで発表しました。
テーマを決めるうえで、
・ 自分にしかできないこと(他の発表者との差別化)
・ 自分の得意分野
を重要視しました。
提案編では、提案する対象者は自分自身NG、同居家族NGです。
なので、自宅の片付けを発表することはできません。
これが私の見落としていたことと関係するのですが、自宅の片付けも実作業であればOKなのです。あくまで提案がNGなだけです。
テーマが決まれば、資料集めです。
歯科医院の現状を分かりやすく伝えるために、写真が有効だと思い、
知り合いの歯科医院2件にお願いして、写真を撮影させてもらいました。
1件でも良かったのですが、医院によっても様々ということを伝えたかったので2件にしました。
同時に、2件の間取りを簡単にメモし、後で資料用にパワーポイントで作りました。
資料の作成にあたっては、
まず、手引きにそって、大きな流れを考えました。
・ なぜこのテーマを選んだのか
・ 歯科医院の現状は?
・ なぜ歯科医院において整理収納が必要なのか
・ 目的と狙いは
大きな流れが決まれば、あとはテキストのアドバイザー理論をふんだんに盛り込めばOKです。
整理収納アドバイザーの試験なのですから、オリジナリティはいらないのです。
理論が理解できているかどうか、提案に活かせているかどうかを評価するのですから。
資料は見やすいことを大前提として、
・ 字は通常のレポートよりも大きく、見出しをはっきりと。
・ 写真や図はカラー印刷。
・ 資料がバラバラになってしまった時の為に、右上にタイトルと名前、右にページ数。
私は資料作成に、文章はワード、図はパワーポイントで作成しました。
手引きの通りにA4サイズ5枚、ページ数9ページでした。
資料は試験3日前に出来あがり、発表練習も兼ねて見直しをし、発表のボリュームなどを確認しました。
整理収納アドバイザーとは無縁の夫を動員し、資料が分かりやすいかどうかもチェックしてもらいました。
やはり、第3者に触れることで、初めて気づくことなども多いと思います。
時間に余裕のある方は、練習も兼ねて他の人にチェックしてもらいましょう。
試験2日前に資料の最終印刷を行い、試験に備えました。
発表は一人20分間ですので、何回かストップウォッチで測り練習しました。
そして、2次試験当日
発表は4~5人のグループに分かれて行います。
グループは予め決められていて、1人~2人の試験官が各グループを担当します。
試験についての説明後、各部屋に移動しました。
発表順は各グループでのくじ引きでした。
さて、ここで質問です。
くじ引きでの順番決め、あなたは何番を引きたいですか?
私の答えは、断然、1番。
なぜでしょう?
それは、1番目の発表がグループの評価基準になるから。
試験官も人間ですから、絶対評価などあり得ないのです。
2番目に発表する人は、1番目の人と比べてどうであったか、という比較をもとに評価されます。
そして、1番目以外の発表者は1番目の発表を聞いて、自分と比較して無駄に緊張してしまいます。
従って、発表やプレゼンの試験では圧倒的に1番が有利なのです。
さらに、2次試験では受験者もまた評価者なのです。
相互評価も受験者の評価となる試験でした。
なので、他の発表者の発表も真面目に聞かなきゃならない。
評価シートはA4サイズ1枚で
・ 発表能力
・ 整理収納アドバイザーの考え方
・ 実用度
以上の3点について、5段階評価+コメント(ひとことじゃダメ)
発表後5分間でシートを書き終わるようにしなければならないので、発表を聞いている間も評価をするのに必死でした。
私のグループでは、
提案編が3人、実作業編が1人の4人グループでした。
資料は、手書きの方もいたし、模造紙に間取り図を書いて用意している方もいました。
試験終了後、同じグループの方に作成した資料を交換して頂きました。
協会の規定では、発表者本人が持ち帰ることになっているようですが、個人的にということならOKだったようです。
長くなりましたが、
2次試験合格のポイントは、試験の意図を理解した発表を心がけることだと思います。
この記事を読んで合格して頂けたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。