雨の日が続くと、
なんとなく
心の湿度もあがる気がする。
小さい頃は、
雨降りの日でも傘もささずに走り回って
長靴だからへっちゃらなのだ、と、
わざと水たまりの中に入っていったりなんて、
楽しく遊んでいたのになと、
梅雨が近づくと
毎年ちょっと寂しく思う。
でも、
雨の日だからこそ見たくなる映画や聞きたくなる音楽も
たくさんある。
「雨に唄えば」では、
ジーン・ケリーが軽やかにタップダンスを踊ってくれるし、
C.C.R.こと
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル（これを噛まずに言えたことが一度もない）
の、
「Have You Ever Seen the Rain?（雨を見たかい？）」
が流れると、
悲しい曲調に胸がぎゅぎゅっとなるのに、
不思議と心地よかったり。
そういえば、
「止まない雨はない」
とか
「一人じゃないから大丈夫」
とか
言われると、
わけもなく不安になるのに、
「必ずまた雨は降る」し、
「自由を手に入れ孤独を知る」んだなあ、
と確信できる歌や本や映画に触れると、
ちゃんと寂しくなれるから気持ちいい。
名作たちは
時に
三度の飯より
元気をくれる。
のでありました。
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