あなたへ。

東日本大震災から、今日で、
一年が経った。

職場では、上司が前に立ち、涙を流しながら、
一年前を振り返り、

皆で、黙祷を捧げた。
2:46分。

一年前。

人間の無力さ、
自分の小ささ、
全ては虚しいと、

痛感した出来事だった。

あの時の、私。

何の役にも、立たなかった。
自分のことしか、考えていなかった。

怠け者であったが故に、居ても居なくても、
同じだった。

何も考えていないようで、いつも無関心なようで、
何の役にも立たないかのように思われていた人が、

沢山の人を、自身で、助けた。

いつも大きな口を叩き、ちゃんとしろ、と、
言っている人間が、

誰ひとり、助けられなかった。

いや、違うね。
助けようとも、しなかったんだね。

無力な自分を、嘆くことすら、
しなかった。

震災の日、あたしは、仕事をなくした。

天災だから、仕方ないと、まるで、
正当な理由であるかのように、

自分自身に、そして、周りに、理由をつけた。

でも、本心は、
誠実じゃなかった。

ただ単に、怠け者なだけで、
嫌なことを、辞めるのに理由が欲しかっただけで。

本当、酷かった。
傲慢だった。

誰の役にも立とうとせず、
ただただ、見ているだけで。

それどころか、綺麗事を言う人を、
文句を言ったりして。

そんなことを、振り返っていた。

偽善者。
情けないよ、ほんと。

頑張ってって言葉、一番嫌いだな。
ならば、どんな言葉で、励ましてあげれば良いのだろう。

綺麗事は、言いたくない。

だけど、そんなこと、考える必要は、
ないような気がした。

伝えたいことは、ただ一つ。

ただただ、あなたを、愛しているということ。
そしてあなたは、

愛されているということ。

神様に。

今日が迎えられたことに、ありがとう。
愛する人が、側にいてくれることに、ありがとう。
温かい居場所があることに、ありがとう。

そして、

生きていられることに、心から、ありがとう。

来年の今日も、日本中が、笑っていますように...

*:..｡o○☆ﾟ･:,｡*:..｡o○☆*:..｡o○☆ﾟ･:,｡*:..｡o○☆
ランキングに参加させて頂いております