ついに三話目。
ここから、映画は『キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!』的な方面へと向かいます。
私自身は、アニメも漫画も特撮もゲームも大好きだし、さらにSFもキャラものも大好きなんです笑。
実は、うちは、親、特に父親がそういうものが大好きでして、そういう環境で育ったせいか、全然抵抗がないんですね。
私が最初に連れて行って貰った映画は『宇宙戦艦ヤマト ヤマトよ永遠に』だったし。
その頃のテレビでは『スタートレック』や『宇宙空母ギャラクティカ』を楽しみにしてましたから。
こないだも父は、ジャイアンツのクルーンがどうしても『スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス』のジャージャー・ビンクスに似てると言い張ったり。
プレデターと闘ってたのがランボーだったかターミネーターだったか、昨日からどうしても思い出せない(←正しくはエイリアンです)と、母とコーヒー飲みながら盛り上がっていたり。
とまあ、本当にこんな人がボケたら嫌だなあと思わせる人です。
ま、そんなこんなで、好きなんですよ、こういうのが。
だから、とても楽しみでした
『部屋クリーン』 戸次重幸監督
しょっぱなからいきなりマニアックでシュールな世界、大爆発
これは、アニメのイラストを担当してらっしゃる、オフィスCUEスタッフの豊島広大さん(とよしー)の絵の持ち味なんですね。
(オフィスCUEの公式HPのスタッフノート、マメにはチェックしていませんが、たまにこの方のに当たると嬉しくて)
とにかくさあ。
出てくる男とその部屋の、まあ臭そうなことと言ったら
匂いこそしませんが、絶対、あれ、すっぱい匂い、する・・・
でね。
以前にも書いたんですが、私はこちゃこちゃ書き込んであるタイプの絵が大好きで、たとえば二瓶勉氏の『BLAME!』とか、林田球氏の『ドロヘドロ』だとか、ちょっとフェチっぽいくらい、好きなんです。
あ。
見るのがね・・・・・・
(・・・・・描けないからね)
ですから、豊島さんのこっちゃこちゃ書いてある感じと、鉛筆っぽいタッチ、かなり好みでした。
CDのジャケットとかファッション誌みたいな雑誌とか、あれたぶん、ちゃんと現存してるっぽい奴を書いてらして。
途中、マイルスデイヴィスの何かが棚に向かって飛んでいたような・・・錯覚が・・・。
ゲームやってるとこも、あのビット感って言うんですか、敢えてレトロで何か良かったですよ笑。
あと、ワンルームのアパートの感じが細かくてすんごいリアルで、奇妙な生活感を感じました。
あのねえ。
ここで、素朴な疑問。
あの男、ふだん、何やって生きてんだろ・・・。
まあ、それはさておき。
出て来ましたよ?
妖精さん
いや~、可愛かったです
片付けさん&散らかしさん(&三番目の妖精さんは、心のきれいな人だけにわかるはず)。
二匹とも、ぽってりまぁるいお腹とお尻がキュートでね。
あと、指が完全に退化(?)している、本当に不便そうな手先!
それに、ふさふさのついた片付けさんのしっぽ!、ふさふさした散らかしさんのおひげ!
ムーミンみたいな片付けさんに、ドラゴンボールのギニューみたいな散らかしさんのカラーリング!
ええと。
もうちょっと世間一般の女子に解りやすく表現すると、ティファニーみたいな片付けさんに、アナスイみたいな散らかしさんのカラーリング!
・・・・・・・・・・。
そんな、キラキラと輝くおめめが大きな熱血漢・片づけさんと、おめめとおめめの間が離れちゃってる頑固爺・散らかしさん。
走る時とかアクションシーンが、まあ、CGからはかなりかけ離れた感じで、ぽってぽてのうねうね。
一生懸命、闘ってるんだけど(←散らかしさんの茂木走りやジャンプマンガ的表現シーンなど)、もう戦闘シーンは内容云々より、その動きと表情がおかしくておかしくて。
俊敏じゃないのは、人がやってんですから、当たり前ですね笑。
それと、たぶん単純に、素早く動くのは物理的に無理だと思うんですよ、あの着ぐるみ着てちゃあね笑。
・・・でも、こっち(妖精さん)がアニメじゃないのが、面白いなあって思ってね。
あらすじを先に読んだだけだと、考えようによっちゃあ『男』=シゲさん含め役者さんの誰か、『妖精さん』=アニメみたいな配役にも考えられるんですよね。
でも、役者さんが演るからこその味(片付けさんのハンサムであることは一見、あんまり関係ないけどやっぱり可愛く見えるわってとこと、散らかしさんのものすごい悪そうな顔と動きをすんだけど、可愛いとこ笑)を、ひしひしと感じました。
私は、あの、片づけさんがお部屋を対角線で線引きしたとき、思わず「はっ」と声を上げてしまって。
片っぽうが勢力を上げると片っぽうが弱るし、ず~っと戦争しっぱなしじゃ、いくら張り合いの下に生きてるコたちでも大変じゃない
でも、そんな手があったか。
「エライ!なんて頭が良いコなんだ、片付けさん」
(しかも対角線ってとこが、どことなく理系っぽいぞ笑!)
と、思ったんです。
でも、ああですよ。
ぷちって。
ぷちってゆった・・・・・・
しまいには「あぅっ」とか、変な声出しちゃいました。
戸次さん、けっこう、ブラックですからね。
何か、この畳みかけ辺りで、シゲさんの高らかな勝利の笑い声が聞えるかのようでしたね・・・・・・。
(そして、そんな観客の反応を、監督よりも先に行って袖の影から楽しみに観ていた人が、次の監督です・・・)