東京は、台風による大雨。




フランスでは、嵐の夜には、亡くなった人が、自分の思い出深い場所に帰って来ると言う言い伝えがあるそうです。


いつだったか、まさにこの『STOMY WEATHER』という曲がサントラに使われた、シャネルの素敵なCMがありました。


どこかのホテルの一室で、小鳥に扮した女性(イネスでしたか?当時シャネルの専属モデルだった)が、鳥かごの中でブランコに乗って、ゆらゆら不安そうに揺れているんです。


COCOってのは、小鳥のことで、同時にシャネルの愛称。

 

轟く雷鳴。


小鳥の囀る声が、次第にジャズの名曲『STOMY WEATHER』へと変わるんです。


最後には壁に、稲光によって女性の影が浮かぶんですが・・・それはその部屋をこよなく愛した、シャネルである、と言う、詩的なCM映像。 


さすが、シャネル口紅



パリに、二十歳前後に、ほんの二週間ほど滞在しました。


安いからっちう理由で、アパルトマンタイプのホテルで自炊。


美術品は素晴らしかった・・・サモトラケのニケが見れたし、モナリザもゴッホも見たし。



んで、食べ物。



パリは一人暮らしが多いから、生鮮食品を量り売りするシステムがスーパーなんかにもあって、凄く便利ではあるんだけど、とにかく食べ物がだめで死ぬかと思った。



バター風味って、三日で飽きるよね・・・叫び



しょうゆや味噌味が懐かしいのが問題なんじゃないよ。


やっぱ、こう、海鮮ダシみたいな、油と一緒にあるわけじゃない、うま味っての?


あれが必要なんだって、痛感した。



その二か月後、返還前の香港(今は無き啓徳空港へ着陸。壮観でした)へ。


理由は忘れたけど、夜の12時までご飯食べられず。


どうにか見つけた海老ワンタン麺屋で、麺をすすると同時に、貧血起こした。


でも。


香港最高恋の矢



ぶっちゃけ、海外に於いて、海老ワンタン麺とピータン粥に勝てるもんはないと思う。


あとなんだっけ、牛肉大王じゃなくて、牛丸なんとかって店の肉団子麵。



フランスで始まって、香港で終わる。


草薙素子は、私のアンファンテリブルですからね。


私は死んだら、ペニンシュラ香港のスィートに帰ろう。





・・・・・・・・・・・・・・・・・泊まったことねえよ。