上野の美術館にフェルメールとオランダ絵画に行ってきた。
どれも人間業とは思えぬ絵で凄かった。
その中でも目や装飾品の輝き、サテンスカートや刺繍の質感を描いた美しさ、鶏の羽の質感も圧倒された。
版画もたくさんあったが、手で彫ったのかよくわからないけど、細かくて細部まで研ぎ澄まされてる感じが、私にとって非日常な世界観だった。
今回の主役の絵の修正風景もあったが、どれだけ時間が掛かったんだろうかというか、その修正への根気がすごい。私には無理だ。巧みな技を披露する匠というお仕事があることも、世界観を広げさせられた。
にしても、人は隠されたものは暴きたくなる心理に関して考えさせられる。ここまでして天使が見たかったのか。
個人的には天使がいないバージョンの方が好きだ。
バランスとかがいいように思う。
残念ながら、もう天使なしはレプリカでしか見られない。
今回全体を見ていて思ったことは、絵の中に光るものが何かある絵は、また見たくなること。
小さくても目に止まる何かがあれば、人はまた見たくなる。
私も日常から光を意識して生活してみようと思った。肌の艶、髪の艶、目の輝き、装飾品なんでもいい。もう一度見たくなるがヒントかな。
備忘録でした。