運転中にモラくんがキレだすと

ほんとに怖い思いをすることになります。

いつものようにやたらと高いものを食べたり飲んだりした後のモラくん。

会計の際に私に言います

「ごっちー」

え……。こんな大金払えない。
そう思った私が

払えないよ。そんなに持ってない

行きつけのお店でしたが店員さんの前でそう言います。

するとキレだしたモラくん。

舌打ちをして
半分払いお店を出ます。

当時のモラくんの頭の中は
ナチコちゃん事件の
「俺を悪者にして自分だけいい子でいるむぅ美」

まさにその時同じ気持ちになったと言うのです。

俺がお金を半分払わなかったことなんてないのに
行きつけのお店で店員さんの前で

俺が金を払わないような男だとアピールするむぅ美。

帰りの車の中のモラくんは

あの鋭い
なんとも言えない目つきで運転します。

ものすごいスピードを出し
ものすごい急ブレーキを踏み

壁にこのまま激突するのではないか
前を走る車に突っ込むのではないか

もう恐怖で
自分の死が見えます。

つやか(娘)ごめん
私死ぬかも

そんなことが頭をよぎり
つやかの顔が浮かびます。

怖いよ
やめて

そんな風に言っても返事もなく家に着くまでその暴走運転は続きます。

あの時
運がよく生きていてよかった……。

今思い出しても手が震えます。
生きていたのは奇跡

そう思うからです。