絵本の主人公と自分を重ね合わせる。
境遇が似ていれば似ているほど、他人事とは思えないのではないでしょうか。
そう、3人兄弟の末っ子りっくんにとって『ティッチ』は自分の絵本だったようです!
ティッチ (世界傑作絵本シリーズ)
1,188円
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ティッチは、おにいちゃんとおねえちゃんがいる三人兄弟の末っ子。
大きい二人は颯爽と自転車で出かけていくのに、ティッチは三輪車。
大きい二人は凧を揚げて遊んでいるのに、ティッチは風車。
・・・おにいちゃん、おねえちゃんと同じことをしたいのに。
・・・追いつきたいのに追いつけない。
そんな、末っ子ならではの目線で描かれています。
しかし、最後の最後にティッチが見事な大活躍!
大きい二人が土を入れた大きな鉢に、ティッチは小さな種をまきます。
その種は、芽を出しぐんぐん伸びて・・・みんなの身長より大きくなりました
じーっと見入っていたりっくん。
最後に一言。
「小さくてもティッチのが一番いいやん!!」
最近、お兄ちゃんの影響だかなんだか、とーっても生意気な口をきくりっくん。そんな口調でお兄ちゃんズに立ち向かおうものなら、倍返しが待っています(笑)。
彼は彼なりに、末っ子の辛さを理解している様子(その分、末っ子ならではの羨ましい体験もしてるはずだけど)。
思わず出た最後の一言に、ティッチ=僕(末っ子)がやっぱり一番だぞ!という嬉しさが漲っておりました。
久しぶりに読んだ『ティッチ』。
末っ子の皆様の強ーい味方ですね