読書と学力の関係 | 絵本で育む☆ハッピーライフ

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子育ての中で読んできたおすすめの絵本や本、そして絵本講師・学校図書館司書としての活動などを紹介します。
大府市をはじめ、東海地方で絵本講座・絵本カフェなどを開催中♪

新聞で、『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』という本の宣伝を見たとき、正直う~~~~~~~んと唸ったものだ。

この本を読んで、「さあ、子どもに読み聞かせを!」と始める親御さんもいるんだろうなあ。
絵本講師としての私の主張とは、真反対?というか、そもそも読み聞かせのスタンスが違う。
なんとなく購入はしたくないけれど、こういう主張も目を通しておかねば…。
そんな気持ちで図書館で予約をしたところ、なんと16人待ち!!
予想通り、世の中のお母さんの関心を集めていたよう。

その16人待ちの本、やっと私の順番が巡ってきたのでさっそく読んでみた。

こちらの本の基本的なスタンスは、「学力をつけるための読み聞かせあるいは読書」。
うん、確かに読書と学力が全く無関係かというと、そうではないと思う。
本の中で、これは確かにそうだね、と思える部分もある。

でも。
やっぱり違和感が拭えない。



最近出版される本は、やたらと「○○しなさい」とか「○○しないと△△できない」とか煽る?!脅す?!ような言葉が並んだり、「10の○○」「たった5つだけの習慣」のようにピンポイントで解説していたりします。

確かに興味がひかれるタイトルではありますが、ひねくれ者の私が思うこと…。

それだけやってればいいってもんでもないよね。

ちなみに私、絵本講師として親子で絵本の読み聞かせを勧めておりますが、「読み聞かせをしていると子どもはイイコに育つ!」な~んてこと、口が裂けても言いません!!
読み聞かせだけで勝手に育ってくれたら、世の中こんなに悩むお母さんいないよ(笑)。
そして、そもそもイイコって何?というところから私の疑問は始まっている。


私が子どもに本を好きになってほしいな~と思うのは、
本の中に入り込んでいく楽しみを知ってほしいから。
本の中でたくさんの人のたくさんの言葉を聞いて欲しいから。
辛いことがあっても、ちょっと拠り所にできる自分だけの世界をもっていて欲しいから。

まあ、これは私個人の願望なわけですが。

まだまだ予約されている方がいらっしゃるので、読んだらすぐ返却ですね。

いろんな情報が溢れている現代社会、何がよくて何がダメなのか、一つの情報に左右されない軸を持たねばなりません。
価値観いろいろ。私も子育て迷ってばかりです。

それでもやっぱり、どんな人だって本の世界をただ純粋に楽しんでくれたらいいな~と思わずにはいられません