シンガポールコレクション
11月28日シンガポール・マリーナベイサンズにてコレクションを行いましたので
ご報告をしたいと思います。
このコレクションは、パリ・ニューヨークに次ぐのファッションの中心地となるべく
目覚ましい発展を遂げているシンガポールでのオートクチュールコレクション、
Fide Fashion Week として開催され、パリのオートクチュールから9名、
アジアから中国・シンガポール・タイ・モンゴル・日本で8名、
総勢17名のデザイナーによるファッションショーが期間中繰り広げられました。
今回のショーは18名のモデルで36点披露という制約の中で
私は大きく2つのシーンにわけて
前半を Yumi Fantasyと名付けて華麗なイブニングドレスのシーン、
後半を Yumi Yuzen Japan として京友禅を駆使した作品に、
そしてラストはLEDで光り輝くシーンでフィナーレを飾ることにしました。
シンガポールファッション界が日本代表デザイナーとして
白羽の矢を当ててくれたのですから、
何とか日本ならではの作品を出したかったのです。
日本で準備に準備を重ねてシンガポール入りしましたが、
現地は日本とは違うのでやはりさまざまなことが起こります。
通常ショーの前にはリハーサルを計2回行うものですが、
(1回目はデザイナーの希望を演出家が聞きながらシーンごとに
わけておこなうブロックリハーサル、
2回目に本番同様にすべて通しでおこなうランスルーリハーサルをおこない、
バックステージでの着替えやヘアメイクが間に合うか、流れは自然かと
最後のテストをするのです)
今回17名のデザイナーがショーウィークの5日間にショーを行うこともあり、
なんとリハーサルはたった1回のみとなったのです。
特にユミカツラのドレスはボリュームがありますので
簡単に着替えができるものではなく、着替えを担当するフィッターさんも
モデル1名につき1人は必要となるほど大掛かりなもの、
短時間でヘアメイク含め完璧にするというのは至難の業です。
またリハーサルの際に主催サイドのフィッターさんが到着しないなど
最初は本当にどうなることかととても冷や冷やしましたが、
今回このコレクションツアーに「日本のPRのため」と
ボランティアで参加して下さった
美容師の七條慶紀先生、名古屋の長谷川さん御夫妻率いるマリエチーム
札幌から駆けつけて下さった小坂恵子さん達、そしていつも海外コレクションに
応援で来て下さる広島マリンリーフの田中さん達グループの皆さん方による
夜を徹しての応援のおかげで、
全くミスのない充実したステージを展開できました。
この場をお借りして御協力いただいた皆さんに心より御礼を申し上げます。
ショーの模様をご紹介します。
ショーは本番が命のなか、不安が残る中の幕開け ―
オートクチュールのドレスシーン YUMI FANTASYです。
ジャズ音楽にのせて3人のモデルがステージへでるともう拍手が起こりました。
私は少し勇気が出てきたので もどってきたモデル達一人ひとりに
「ブラボー」「ビューティフル」「ナイス」と声をかけました。
モデル達もにっこりとして、リハーサルとは全く違った
いきいきとした表情でステージを堂々とこなしてくれました。
そして 京友禅を駆使した作品群 YUMI YUZEN JAPANのシーン
AUNJクラシックオーケストラ より贈ってもらった
彼らの三味線・尺八・琴・太鼓・笛などの和楽器演奏による
「待ちぼうけ」「もみじ」「花」「青いバラ」の曲が
より一層このジャパネスクシーンの作品効果を引き立ててくれました。
そしてLEDのラストシーン
モデルが自身でスイッチを押してLEDを点灯させるのですが
たった1回のリハーサルで本当に大丈夫なのか心配でした。
大切な最後がうまく点灯しなければ効果も半減してしまいます。
結果は ― 皆の願いが通じて、奇跡に近い出来栄えでした。
そしてフィナーレ ―
拍手喝采を受ける中、私は15名のコレクションツアーに参加下さった皆さんと
ユミカツラ3名の同行スタッフに
心から「ありがとうございました」と言っていました。
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