パリコレのモデル
今日はよく聞かれるパリコレのモデルについてお話します。
パリコレをはじめ、どの海外コレクションでもそうですが、
１週間に集中するシーズンでもあるため、
一流の『よいモデル』はいろんなブランドから人気が集中します。
私たちはショーの数日前からモデルオーディションを始めるのですが、
よいモデルをキャスティングできるかどうかがショーの成功に
大きな影響を与えるといっても過言ではありません。
そして、それはモデルキャスティングディレクターの手腕にかかっています。
ここ3年私の依頼しているパリコレのキャスティングディレクターは
スウェーデン人のRufus氏で、彼は5カ国語を話します。
オーディションにくるのは身長１７８ｃｍ～１８１ｃｍまでのモデル達、
これはドレスをこのサイズに仕立てているための身長制限です。
３サイズ（バスト・ウエスト・ヒップ）などはフィッティングしてサイズを
直していきます。そのためにオーディションは数日前から始めるのですが、
他のオートクチュールも同時期にオーディションをするので
よいモデルの争奪戦となるわけです。
別のオーディションにも受かり、時間の調整がつけば
どちらも掛け持ちをするモデル、
重なってしまうと苦渋の決断でどちらかを断るモデル・・・
Rufus氏も最高のショーにするため真剣ですが、
単にブランドがモデルを選ぶだけでなく、モデルも選ぶ、シビアな世界が
短期間に繰り広げられます。
こちらも誰でもよいというわけでもないので、妥協を許さず
なんと時にはコレクションがはじまる寸前にきまることさえありました。
そんなモデルの中でも今回のユミカツラパリコレ２０１１で
はずば抜けていたモデルはラストを飾ったモデルです。
衣装は
ニットの貴公子広瀬光治さんがこの日のためにかぎ針で
丹念に編み上げて下さったユミラインのドレスに、
日吉屋さんが苦労して作り上げた和紙レースを下げた
京傘仕立ての『ヘッドドレス』です。
モデルと衣装、最高の状態で
割れんばかりの拍手をいただいてパリコレのラストを飾りました。
この衣装は両国国技館で開催の東京コレクション でも
ご披露しますので、ぜひご覧ください。
はやいものでもう東京コレクションまで1週間をきりました。
スタッフ達も当日に向けて連日連夜制作・準備に追われています。
ぜひ皆さんにこの日本のすばらしさを体感できるコレクションを
早く味わっていただきたいです。
会場で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています
チケット予約販売締切は２０日までです
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