記者会見
今日は1月26日に開催するパリオートクチュールコレクションの
事前記者発表会を行いました。
今回で第11回目のパリコレは、京都の伝統工芸とのコラボレーションを
テーマに、一般で言われるジャパネスク風(きものドレス)ではなく、
いずれもスタイリッシュで、今のトレンドをリードするデザインにしました。
本日はその中でも代表的な1点を、パリコレ本番でも登場いただく
冨永 愛さんに着用していただきました。
冨永愛さんにお願いした理由は、
日本人でインターナショナルに活躍する女性であり、
今回のコレクションの世界観を的確に表現するのはこの方しかいない!と
感じたからです。
さすがにトップモデルとして活躍されている冨永さん、
フィッティング時に衣装について、生地の話にはじまり熱心にご質問いただき、
この作品をどう表現するとよいか理解されたうえで、とても優美に、
ダイナミックに着こなして下さいました。
パリコレ当日は2作品を着ていただく予定ですが、
それらをどう表現してくれるのか、本番がとても楽しみです。
ちなみに今日の作品について説明しますと、
生地は五本絽(ごほんろ)と呼ばれるジャガード織りで、
従来は木綿や麻で織られていたものをシルクで織り上げた逸品です。
柄は3種で、七宝紋(しっぽうもん)、紗綾形紋(さやがたもん)、
青海波紋(せいかいはもん)という、日本の代表的な3柄で、
27m分を使用しました。
ベースに使ったブルーシルクを加えると80mの長さに及びます。
この生地は京都・西陣の名門、井筒のスタジオで3ヶ月間かけて
織り上げた特注のものです。
井筒さんは、宝暦2年(1705年)、法衣商として京都で創業、
平成18年㈱Izutsu Motherへ社名変更。
寺社仏閣に係わる衣裳、装束、袈裟などの分野では日本の権威です。
他の作品のご協力先は、
絞り: 株式会社種田、 友禅染:株式会社亀田富染工場
和傘:株式会社日吉屋、 金属加工:清課堂
その他、竹細工、和紙、和紙レースなど
当日は以上の伝統工芸とのコラボレーション作品を22点発表します。
今回のパリコレ出展作品は、2月23日に両国国技館で開催する
東京コレクションでもラストにお披露目しますので
ご興味のある方は ↓
今までに開催したパリコレのテーマやゲスト名の質問を
よく受けるのでお知らせしますね。
●ユミカツラ パリ オートクチュール コレクション過去開催内容
回数 タイトル ゲスト(敬称略)
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第1回 2003春夏 JAPAN VIEW 深田恭子
第2回 2003秋冬 The Elegance NIPPON 観月ありさ
第3回 2004春夏 The Flower Way NIPPON 吉川ひなの
第4回 2004秋冬 WABI SABI JAPON 山田 優
第5回 2005春夏 BLUE ROSE SENSATION 石川あさみ
第6回 2006春夏 Dimension Violette 飯島直子
第7回 2007春夏 ROSE OBI ROSE なし
第8回 2008春夏 CAFÉ SOCIETY 杏
第9回 2009春夏 OSCAR NIGHT 浅尾美和
第10回 2010春夏 ENCHANTED FOREST 道端ジェシカ