今日は弁護士事務所と約束した日だった


これで全てが動き出す


私の惨状を、なんとか打開して


前に動き出す日



大切な日










私は、今泣いてます



サンドに一万円札を入れながら泣いてます



スロットを打ちながらないてます



辞めたい、辞めたい、打ちたくない、ここから出たい、、、、



そう思いながら、スロットを打って、泣いてます






弁護士さんのところに行けなかった





ゆっくり駅まで歩いてる途中で




ある建物の自動ドアが開いて人が出てきた



ドアが開いた瞬間に、私の五感を貫く、



あの音


あの匂い


あの光




吸い込まれてしまった


大事な日なのに。



妹から援助してもらった大事なお金なのに。






私は台を殴ったことは一度もない




泣きながら打った事も一度もない



それが今日。


初めて泣きながら、打っている



声は出さないけれど、



帽子を目深に被って



嗚咽が止まらない




これを書きながら、



また財布から一万円札を取り出している






辞めたい、



辞めたい、



打ちたくない




こんなことしたくないのに







勝手に、体が動く






機械の体になってしまった



店員さん、止めてください



私の肩を叩いてください






倒れた杖は拾わないでいいから





止めてください






もうダメだ


私はもう本当にダメだ。