コンビニに着いたのは
3時くらいだったと思う。
駐車場いっぱいに車が止まっていた。
みんなエンジンを止めて
ガソリンの節約をしていた。
車から降りてくる人は
憔悴しきっていた。
「明るくなるまで待とう」
少しでも仮眠しよう。
だが、私は気づいてしまった。
駐車場の端に止めた車の後ろが
用水路で
水が溢れんばかりにそこにあった。
陥没したら飲み込まれるんじゃないかと
恐かった。
怖くてあまり眠れなかった。
4:30には情報を集めようと
撮影に使ったバッテリーの残りで
Twitterでニュースやツイートを探していた。
なんにもなかった。
危険氾濫水位に到達したことしか
出てこなかった。
こんなに閉鎖的なところなのか？
夜が明けなければ
報道もされないのか？
土砂崩れも水没も
どこにもなかった。
来られなかったコンビニには来れた。
調べたところ、
浜松北も通行止めになっていた。
浜松には南下しなくてはならず
リスクが高い。。
せっかく北上したのに
南下することはできない。。
浜松西なら
通れるのか？
たどり着けるだろうか？
ナビにはない、通行止めがあれば
また、迷ってしまう。。
明るくなるのを待てば
水たまりがあっても
状況の把握はしやすいはず。。
ぐるぐると色んなことを考えていた。
ここで車が動かなくなったら
レッカーが車に来るまで
ここにいなくてはいけない。
ガソリンスタンドまでは
戻るのか、先にあるのか。。
「あと1時間もすれば明るくなるよ」
夫は励ましてくれていた。
5.7キロ先に
ガソリンスタンドがあると
夫が調べてくれた。
スマホの地図には載っていても
閉業していることもある。
明るくなって向かっていても
あるのかどうか、
川は渡れるのか、
気が気ではなかった。
渡れた！
天竜川だ。
いつも高速から
おだやかな川として
認識していたはずの川が
こんなに怖いと思う日が来るとは思わなかった。
川を渡れて脱出できたと思えた。
ガソリンスタンドもあり、
ホッとした。
ナビは自宅ではなく、
浜松西にセットした。
通行止めではない道を
ナビが見つけて案内してくれた。
夫はほぼ24時間起きていたことなる。
情報収集をしていたとき、
実家の方もヤバいとチラホラ見かけたので
心配になり、寄ってもらった。
全然大丈夫だったらしい
良かった
高速道路は昼を過ぎても
まだ、通行止めだった。
わりと早い段階で脱出出来たのかもしれない。
停電、断水の地域の皆さん、
頑張って切り抜けてください
Twitterには
お水を配ってくれるラーメン屋さん、
物資を届けたいと奔走してくれる方もいました。
探してみてください。
私たちはたまたま迷い込んでしまいましたが
お住まいの方は
片付けや不便など
あると思います。
頑張ってください。