夫の部屋がある。
といっても狭い空間で、好きだった本が沢山ある。
小説、漫画、そして仕事関係の物。。
少し片付けようと思っても結局元に戻す。
残した本の間に、夫からのメッセージでも見つからないかなーと探してみたけど
なかった。
夫の気持ちを全部聞くことはできなかったな。
あっという間に亡くなってしまったから。
癌の告知から風の様にいなくなってしまった夫。
「嘘だよー。元気だよー」って照れながら帰ってきたらいいのにってよく思っていた。
何年経っても切り替える事が出来ないし、もっと沢山話をしたかった。
一緒に笑いあえたら良かったんだよ。
何でよ。どうしてそんなに早くいなくなるの？
悔しくて悲しくなる。
朝、気温の変化についていけず
布団から出られない事が増えた。
でも長女は仕事だし、たろうの散歩もある。
下から吠えて起こしてくれるたろうに
知らん顔は出来ないので 頑張って起きる。
次女は薬の影響もあり、遅く起きてくる。
夫が元気だった頃は朝ごはんの準備やら
バタバタしていた朝だった。
今は長女は自分で朝食を済ますから
のんびり起きることは可能。
あんなに「早起き辛い〜」って思う自分がいたけど
今はあの頃が懐かしい。
夫がいた 生きていたあの頃に戻りたい。
夫の優しい声はスマホに残っているけれど、
いつでも目の前で聞きたいって思う。
暖かいあの人の手を包みたい。
もう叶わぬ夢だ。
これからの季節は
寂しさが強く感じる時間が増えるんだね。
夫よ、やっぱり早過ぎだよね。
周りは夫より年上の方が元気に過ごしているのに。
夫に会いたい。
娘達の話をしたい。
次女は２０歳になるんだよ。
皆んなでお祝いしたかったよ。
乾杯🥂したかったよ。
娘に「おめでとう」って笑顔で言って欲しかったよ。
泣きたくなるのに
どうして泣けないんだろうか。
