今年の6月の記事です。
いやー、俺いいこと書いてんナーニヤリ

これから工務店やハウスメーカーとご契約の皆さん、ぜひご一読ください。

私たちが工務店さんと契約をするときに、絶対条件としてお願いした「完成保証」は、大変喜ばしいことに、結果として無駄に終わりました。

工務店さんは倒産することなく私たちの家を完成させ、今も家を作り続けていらっしゃいます。

 
「完成保証」は、万が一工事中に工務店さんが倒産してしまったときの備えになる保険、と思えば分かりやすいと思います。
倒産時点で、工務店に払い込んでいる金額と、実際に出来上がっている部分の金額(「出来高」と言います)を比べて、払った金額の方が多い場合には、その差額が補償されます。
また、他の工務店に工事を引き継いでもらうときに割高になった工事費も保証の対象になります。
!完成保証は、それぞれの会社さんによって内容が異なることがあるようです。詳しくは、契約予定の工務店さん、ハウスメーカーさんにご確認ください。

完成保証は、工務店・ハウスメーカーが加入するもので、施主(私たち)が直接完成保証をつけることはできません。
必ず、工務店・ハウスメーカーさんに「うちの現場に完成保証をつけてください」とお願いしなければなりません。

言ってみれば「オタクの工務店はいつ潰れてもおかしくないから、保険かけといて」とお願いするようなもので、この時点で気が引けるという方も多いのですが、建築士夫婦的には、絶対に完成保証はつけたほうがいい、と声を大にして言いたいと思っています。

というのも、工務店・ハウスメーカーが、工事途中で倒産したときの悲惨さたるや、筆舌に尽くしがたいものがあるからです。

詳しくは、前回の記事をお読みいただければと思いますが、最悪の事態を最小限の被害で切り抜けるために、完成保証は力強い味方になってくれるはずです。


私たちが選んだSE構法は、プレミアムパートナーと呼ばれる親密な工務店に対して、全棟に完成保証をつけるように求めています。

以前、SE構法のライセンサーである株式会社NCNの方とお話ししたとき、「工事途中の倒産がいかに悲惨なものか」について非常に深刻に考えていらっしゃるということを教えていただきました。
設計事務所を自営していた時に工務店の倒産に巻き込まれ、債権者集会に出席した経験がある建築士夫婦としては、NCNさんの考え方には非常に共感し、自体の構造にSE構法を選んだ理由の一つともなりました。

ほとんどの場合無駄に終わる完成保証ですが、万万が一の備えとして、ぜひ検討していただきたいと思っています。