新茶 | 三四郎の鞄

三四郎の鞄

金沢在住。
身のまわりにあったことをつうじて、金沢の今を紹介していきます。


  

公園でこの花の写真を撮っていたら、声をかけられた。
花の名を聞いたがわからないという。
素朴で、可憐な花である。
 
宇治の俳友から新茶を送ってきた、というような想定で俳句を作った。
 
 新茶汲む終(つい)の一滴絞り出し
 
そういえばこの春は京都に行かなかった。
毎年伏見で一杯やっているのだが、秋には訪ねてみよう。
南禅寺には長い間行っていない。
 

 

漱石の俳句、「清水」

 

 尻に敷て笠忘れたる清水哉

 

 一八の屋根をまはれば清水かな

 

 したたりは葉朶に飛び散る清水かな

 

 宝丹のふたのみ光る清水かな

 

4句目。

宝丹は東京池之端の守田治兵衛商店から発売されていた家庭用万能薬。