この青葉は何の木? | 三四郎の鞄

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金沢在住。
身のまわりにあったことをつうじて、金沢の今を紹介していきます。


  

この木は何の木?
 
これだけ葉が茂っていると、見当がつきません。
 
 
コブシの木です。
 
モクレン科。
芽の時にはモクレンと区別がつきません。
 
いま詠んでいる本は、永井荷風『墨東綺譚』。
『日和下駄』に続いて。
 
 此の節は荷風に嵌り明易し  迷亭
 
 
漱石の俳句、時鳥
 
 京に行かば寺に宿かれ時鳥
 
 貧乏な進士ありけり時鳥
 
 病んで一日枕にきかん時鳥
 
 
 
ほととぎすの句として知られているのは、前に紹介したこの句
 
 時鳥厠半ばに出かねたり
 
この句は明治40年の作。
漱石は明治38年、『吾輩は猫である』により作家として出発。
続いて『坊ちゃん』『草枕』などを世に出し、明治40年教壇を退き、東京朝日新聞に入社、執筆に専念することになった。