ダメなときには、やんわりとー | 三四郎の鞄

三四郎の鞄

金沢在住。
身のまわりにあったことをつうじて、金沢の今を紹介していきます。


  

 

NHKラジオの第1を、時々断片的に聴くことがあります。

 

朝のワイド番組「すっぴん!」の金曜日に高橋源一郎が出ています。

 

高橋源一郎は、前日だったか文学賞新人賞の選考委員として会合に参加したそうです。

 

 

推薦する作品は、選考の直前までに70%は決めておき、残りの30%はほかの委員から説得されるために残しておくという、うんちくのあることをいっていました。

自分ではわからなかったことを、ほかの人の意見を聞いてわかるようになったという意味合いだそうです。

 

 

そして、自分が読んでダメだった作品については、正面からダメだとはいわないものだというのです。

 

新人賞を応援する立場から、「ぼくにはこの作品を読めなかった」、こうやんわりというのだそうです。

 

高橋氏に限らずどこの選考でも、「この作品を読めなかった」という風な表現を委員はするといっていました。

 

やさしく批評するためにこのようにしているのだというのですが、いかにも文学的な表現のように思いました。

 

しかし自分の作品について、読めなかったといわれてしまうと、やはりかなりのショックを受けてしまうだろうな、私はそう思いました。

 

まあ、いろんな世界が展開されているものだと思いました。