4月だな

始まりの季節

終わりの季節

45年前

誰にも相談せず

自分の独りよがりと 拘りで 中退した

東京の南砂町の 安アパート

デリケートな日々だった

アドな仕事の下っ端で

ケント紙と製図版に明け暮れる毎日

希望と挫折の繰り返し

それでも

やる気はあったよ

仕事以外にも

楽しみはあったし

たまに 遊びに来てくれる

彼女と呼べる 可愛い田舎の子

散らかった部屋を

綺麗に掃除をしてくれて

美味しい夕ご飯も作ってくれた

今思えば

ロールキャベツと炊き込みご飯

だけど

それでも

ご馳走だったな

ご飯を食べたあと

ギターなど弾いたりもしたよ

今よりは 上手かったと思う

和やかな二人の時間なのに

ハッピーな曲でもなく

淋しい曲ばかり弾いてた

それが 二人には

心地よかった

淋しいあの街 淋しいあの部屋

淋しいあの曲

それが

幸せだと感じてた

明るい曲じゃなくても

2人なら

幸せに感じる不思議




作詞・作曲/伊勢正三


置手紙




田舎の女の子

のち

妻になる

今は

たくましいバアバ


……


前記事も含め

4月なのに暗めのは記事ですが

それでも 読んで下さった方

ありがとうでござんす

暗め記事こそ

すぴネコの本質かもです

不思議と

日常は ほぼ明るいです


もう一曲


作詞・作曲/伊勢正三

桜の道



明るい曲だけど

よく聴くと

切ない歌です



そして

今は

スピッツ

君と暮らせたら

田舎の君と暮らしてる