スピッツのアルバムは

すべてが素晴らしい

それはけしてファンの思い込みではない

派手なプロモーションもせず

時代と添い寝もせず

かと言って

「これがスピッツだ」

というような

強い主張もせず

地味に素敵に 生き抜いている

全アルバムに自分なりの想いがあるが

最初のこの4枚は

聴き手を選ぶ? かもしれない

いわゆる 優しさとか甘さは

あるにはあるが

隠された秘密への誘いでもある

謎を解くのは楽しいものです

それが

キラキラの正体ならば

毒も含めてこそ

真実なんだと思う

絵本のように 童話のように

夜の闇と陽の光の狭間で

物語を楽しめる幸せ

初期のこの4枚には

とりわけそれが

詰まってる



優しいだけ じゃない

可愛いだけ じゃない

元気をくれる だけじゃない

ロックな だけじゃない



純粋に妄想を楽しめる

危険な妄想などではなく

クリエイティブな童心


音楽と文学とアート

それらが一体となり


俺をくすぐる



なかでも

『テレビ』の魅力


最新曲の「猫ちぐら」のような曲も

もちろん好きだけれど


「テレビ」の 歌詞の世界も素敵だよ

メロディーもね



スピッツ
テレビ
作詞・作曲/草野正宗

君のベロの上に寝そべって
世界で最後のテレビを見てた
いつもの調子だ わかってるよ
パンは嫌いだった
さびたアンテナによじ昇って
市松模様の小旗を振った
不思議な名前も似合ってるね
失くさないで ずっと

マントの怪人 叫ぶ夜 耳ふさいでたら
春の風によじれた 君と僕と君と

去年の秋に君が描いた
油絵もどきを壁に飾った
カボチャとナスは仲良しか
それもいいや だって

マントの怪人 叫ぶ夜 耳ふさいでたら
春の風によじれた 君と僕と君と

小舟に乗って 暗闇の外へ
忍者のように そっと近づいて

ブリキのバケツに水をくんで
おなかの大きなママは思った
まぶたを開けてもいいのかな
かまわないさ どうだ

マントの怪人 叫ぶ夜 耳ふさいでたら
春の風によじれた 君と僕と君と






映像はニセテツヤさんですが
スピッツの曲がバックに流れています





この後は、個人的な祖母の記事です
スピッツオンリーの方は
スルーでお願いします


………

大好きだった祖母とのお別れの日

祖母側の世界から

きっと

世界で最後のテレビを見てくれてた

と 思うな

僕が きっと映っていたんだ

棺桶に 釘を打ちながら

俺は そう思った


おシマ婆ちゃん 今でも大好き!

スピッツのおかげで

いつでも祖母のイメージに会える

『テレビ』と『田舎の生活』




祖母の好きだった

かりんとう・甘納豆・干し芋

それから…







ばあちゃん、好きだったよね

大川栄策
『目ン無い千鳥』

そっちの世界にも繋げてあげるよ
いい声だよね 大川栄策さん