疎開サロンの皆様と、「サロメ」の勉強会な日々でした♪( ´θ`)ノ
疎開サロンというのは……
演出家の田丸一宏氏(超クレージーな自称世捨て人で、よく自転車に乗って電信柱に頭ぶつけて流血事件を起こしたりする、酒飲み)と、
女優で歌い手の黒木佳奈さん(歌声素晴らしすぎる上に琵琶まで弾けちゃうマルチプレーヤーで、おじさまキラーで酒飲み)の、
お二人を中心メンバーに、ソリッドな演劇作品を生み出している、わたしの大好きな酒飲み集団………いえいえ、演劇集団です。
疎開サロン
田丸さんとは、好きな作品の趣味が合うようで、イヨネスコ「瀕死の王様」に出演させていただいたのを始まりに、ブレヒト「小市民の結婚式」「三文オペラ」の振り付けもさせていただいたり。
田丸さんの演出は、自由で!発想豊かで!ときにブラックで!風刺がピリリ!
「そこにあるものを、別の形に置き換えて見せる」というようなアイデアが豊富で、見ていても一緒に作っていても本当にワクワクする大好きな酒飲み……いえいえ、演出家さんなのです。
そんな方と今回お勉強会をしたのはオスカー・ワイルド「サロメ」。
サロメ!!!
大好き!!!
一度は演じたいと思っていた役サロメ!
「ゆめちゃんサロメっぽい」という田丸さんのお声かけにより!
参加させていただきましたー!
自分の兄を殺して義姉を妻にし、ユダヤ王に成り上がった上、義娘サロメを超いやらしい目線で見まくり、セクシーダンスを踊ってくれと求めまくる「欲しがり男のヘロデさん」
ヘロデさんは近親相姦したので裁きがくだりますよ、恐ろしいことが起こりますよ、と予言する「美男子預言者ヨカナーン」。ヘロデさんはこの予言にビクビク怯えているので、ヨカナーンを井戸の中に閉じ込めています。
そしてヘロデさんと結婚したはいいものの、旦那は自分の娘にメロメロだし、予言にはビビリまくるし、しっかりしてくれ!とご立腹なのが「サロメの母、ヘロディアス」
で、ヘロデさんのエロ目線に嫌気がさしている美しい娘「サロメ」。
サロメは預言者ヨカナーンにひとめぼれしますが、ヨカナーンは彼女のキスを拒否します。
サロメはキレます。
踊ってくれと欲しがるヘロデに、「踊ってくれたらなんでも好きなものをあげる」と約束させ、止めるヘロディアスを押し切って、サロメは踊ります。
そしてサロメが欲しがるものは……
ヨカナーンの首!
皿に乗せられたヨカナーンの首にサロメはキスをするのです……
めちゃくちゃ嚙み砕くとこんな話だ!
たまらんです!
「ゆめちゃんサロメっぽい」ってなんなの!!と思いつつ、まんざらでもないです!
人物がみな、何かに取り憑かれたように固執していて、狂っていく様子がかっこいいのです!
勉強会では、解釈し、自由に読んでみたり、体を動かしてみたり。激情的な女性の役を楽しみました。重ねるたびに、どんどんアイデアの湧く、豊かな時間でしたー(*^^*)
戯曲と言葉のパワーに乾杯であります。
古典は難しそうですが、紐解いていくと人間くさくて、現代の私たちにも通ずることばかりで面白いです。
「サロメ」是非読んでみてくださいね!
いつか上演!必ずや!